じぇりー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
良くも悪くも「優等生タイプ」なアニメ
起・承・転・結 がしっかりと構築されており、途中多少駆け足展開になったり、説明不足気味な部分もありつつも、概ね13話で上手く纏め上げられたストーリーだったと思う。
殆ど陸地の残っていない地球で、海の上で船を連結させて人々が共存共栄するという世界観は良かった。
文明の退化によって、やや不便な生活を送りながらも和気あいあいと暮らす人々の描き方も良かったと思う。
そんな地球人たちの元に突然、宇宙からロボットに乗ってやってきた主人公レドが、最初は戸惑いながらも、徐々に彼らの生活に溶け込んでいく様子は、見ていてほのぼのとする光景だ。
これぞまさしく「世界ふしぎ発見」!
ただ、ストーリー上致し方なかったのだろうとは思うが、前半の「世界ふしぎ発見」ワールドが突然、後半でテイストがガラリと変わってしまう。
これが文頭に書いた「転」の部分に当たるのだが、私には少し急展開過ぎて、ついていけなかった。
これを、ワクワクドキドキな「超展開」と捉えるか、前半のハートウォーミングな雰囲気に浸っていたら、心の準備を待ってくれない「超展開」がキタョ、と感じるかは、人によって分かれる所だろう。
ストーリーとしては、恐らく優秀なのだろうと思う。
終盤に明かされるこの物語のキーの部分や、ラストの終わり方は、言うなれば感動に浸れるようなものでこそないが、「納得」できるという感じ。
だから、この作品は良くも悪くも「優等生タイプ」なのだ。