空野 落 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
よくも悪くもほのぼのファンタジー。
榊 一郎氏の小説をアニメ化したもの。ニートの主人公が異世界に萌え文化を紹介し、文化交流をするほのぼのファンタジー作品。
榊氏のファンタジー設定は個人的には好きで、種族や文化、封建制度、などの世界観の説明の描写が上手く割合軽く作品に呑みこむことができる。(ただ異世界なのに言葉が通じているというツッコミはあるが・・・)
キャラも立っており、サブキャラの存在もしっかりしており、非常によい。
ただ、最後の展開がご都合主義感があり個人的には大きなマイナスである。的場さんの慎一に対する行動や、銃などの火器のほうが強い描写をしときながら魔法に負ける自衛隊など…
あと王女の扱いが良くも悪くも少なく、メインヒロインはミュセルに完全になっていた点。パロネタが多く原作ぽさがないのは個人的にはマイナスでした。
加納 慎一
主人公。ニートになるが、オタクの素質を買われ政府公認に総支配人になる。反応が時々気持ち悪いが洞察力があり中々できる男。
ミュセル・フォアラン
メインヒロインその1.ハーフエルフでメイドの控えめな性格の女の子。慎一のことが好きで日本語も勉強するけなげな部分がある。王道のキャラでヒロインやっている。
ペトラルカ・アン・エルダント三世
メインヒロインその2.王女様で幼い容姿をしている。慎一のことが好きで行動派だが実はあまり出番はない。
古賀沼 美埜里
サブキャラ。慎一の護衛であり監視役でもある万能キャラ。腐女子で腋汗がすごいが、困ったときは頼りになるいい大人。個人的に一押し
的場 甚三郎
黒幕キャラで慎一をスカウトした張本人。大人の対応をする人。爪が甘い場面があるが、この人の性格上ありえんと思う
ガリウス・エン・コルドバル
王女の護衛役兼相談役。色々損な立ち回りをするがなんだかんだで万能キャラ。
ザハール
政務官のような立ち位置。日本と交流を結んだのはこの人のおかげ。もっと前面に出すべきキャラ。
総括
世界観がよく落ち着いて見れる作品。ただ、パロネタや声優ネタ自虐ネタなどの作品とは原作にないアレンジや最後の展開が個人的にはマイナス。
そこを無視できれば良作だと思う。