退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
可愛くもまがまがしい作画で独特の世界感を演出した傑作。
忙しいお母さんがプリキュア的なお子様向け魔法少女アニメだと思って買ってきて、「これを観てちゃんとお留守番してるのよ」と仕事に出かけて帰ってきたら、子供の目がほむほむのように据わっていた。なんてことが広い日本、1~2件はあるんじゃないだろうか?無いか。
驚いたのは可愛くもまがまがしい魔女の作画、音楽で演出される独特の世界感。劇団イヌカレーという作家ユニットによるデザイン・設定ということだが、この名前は覚えておこうと思う。
噂どおりのダークなストーリー。ほむらが理想の結末を探して何度も何度も、同じ時間軸をやり直し、その度に打ちのめされ、傷ついていく。そして最後はまどかの神性によって救われる、暖かくも切ないエンディング。5~6年前にバタフライ・エフェクトという素晴らしい映画があったが、それを彷彿とさせる優れた脚本だと思う。
一つ疑問は、きゅうべぇ(の文明)の奇跡を起こす能力の正体は一体何なのか、ということ。ちょっと万能過ぎないか?願いに応じて時間軸を横断する能力(因果律に関わる)を与えたり、果ては宇宙の法則や成りたち(自分達も含めて)そのものを変化させ、作り直してしまうような奇跡を、宇宙の片隅の一少女の願いで叶えてしまっていいの?という疑問。このあたりをスッキリ解説してくださる方がおられたら、またはサイトがあればメッセージください。
素晴らしい作品だけに、そこは「まぁアニメだし」で片付けたくないので・・。
時間があれば何度も観て楽しみたい傑作です。