jethro さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
視聴ガイド
主要キャラ11人による5つの恋物語を
本作の続編である第二部の「ef - a tale of melodies.」と共に描く
まるでモザイク壁画のような群像劇
群像劇といっても、それぞれの部で
主要に語られる登場人物は約半数です。
ですから、群像劇と呼ぶにはおこがましいかも知れませんが
一部二部併せて一つの作品といえますし
一人一人の物語の奥深さ、世界観の広がり方からしても
充分に群像劇としての意味合いを満たしていると思います。
アニメーション制作はシャフト
作家性あふれる物語構成、レイアウトは「化物語」の原型ともいえるもので
物語の面白さ以上に、メッセージ性を前面に押し出し強調していきます。
5つの恋物語と書きましたが厳密に言うともう少し広がりがあって無いとも言えます。
なんだか煙に巻くような言い方ですが
平たく言うと主要な恋物語は4つ
一部目では、そのうちの2つが大きく取り上げられます。
第一部目の「ef - a tale of memories」では
蓮治(れんじ)と千尋(ちひろ)の恋模様が中心となっており
タイトルで表現されている通り「記憶」をテーマとしています。
2つの恋物語は同時進行的に区切られることなく
次々と双方の状況が語られていく上、
兄弟、姉妹、友達などの似通ったキーワードも多く
なおかつ、双方の恋物語には微妙な接点があるため
関連性と全体把握を務めるように視聴し始めると混乱する傾向があります。
これは作者が意図的に仕掛けたフェイクや伏線でもあるので
この混線した状況を楽しむのも良いですが
なるべく見たまま、深くを考えず視聴する事をお勧めします。
そして視聴後は「謎」を解き明かそうとして
もう一度1話から見返す前に
続編であり第二部の「ef - a tale of melodies.」を視聴してください
この第二部目を完全に視聴した後
もう一度、第一部の本作を見直す事により
人間関係も含めた全てが理解できるようになります。
このように書くと、なんだか難解な物語のように思えますが
決してそのような事はありません
ありのまま受け止めれば良いだけですから
そして
スタイリッシュかつ純粋なラブストーリーに必ず心打たれ
忘れられない作品になることは間違いありませんから
是非ご覧になっていただきたいと切に願います。
難しく考えさせられるようなワナは沢山仕掛けられてますが・・・
ハマると信者になってしまうような中毒性があります。
視聴後、無事に現実世界へ帰還される事を祈っております。