sherlock さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
E pur la terra si muove…
まず皆さんを代弁して一言…
時間軸が一つだとすると一番最初はほっちびがガリレオテゾロを使わずに過去へ行かなければ
ガリレオはスケッチを書くことはなく、ほっちびがガリレオテゾロの存在を知ることはない…
しかし、そうなるとほっちびは毎回ガリレオテゾロなしで過去へ移動することが可能という
ことになりするとガリレオはガリレオテゾロの存在を知ることはない
つまりその後のほっちびの時代にガリレオテゾロは存在しないことになり…
ちっちゃいことは気にするな!!それっ、w…笑
ほっちびが可愛ければそれでいいですよねww
このアニメはガリレオの初恋の想いを子孫であるほっちびが美しいと感じ
後にその相手が自分だと知って彼女もガリレオに惹かれていくという
【両想いでも決して実らない、実ってはいけない時代を超えた永遠の片想い】がテーマだと僕は感じた
ただ、ほっちびの時代で起きた出来事の中身がやや薄い印象があり
家族のきずなを描くには他のハー姉やカー姉、父や母の描写が少なすぎる気がし
空賊との途中からの協定?や裁判の勝訴が都合よく行き過ぎていた感は否めないが
皆が協力して先祖の託した遺産を探すロマンはとても印象深かった
<ここからはアニメの内容とあまり関係がないので読まなくて大丈夫です!!>
{netabare}
タイトルに書いたイタリア語はガリレオ・ガリレイが1633年に開かれた異端審問(宗教裁判)の際に
有罪が告げられ自説である地動説を否定させられた後につぶやいたとされている
この言葉は彼の
“大衆の意見に流され己の目で真実を見ようとしない人間”への訴えであり
“常識”に対して“懐疑”の気持ちをもち続け終身刑になってもなお
自分の考えを曲げたくないという気持ちの現れではないだろうか…
皆さんは世論(マスコミュニケーションなど)を鵜呑みにせず誰かに否定され続けながらも
自分の信念を貫き通すだけの勇気がありますか?
皆さんご存じの通り
地動説を提唱した人物は他にもコペルニクスやケプラーがいますがこの中で
処罰されたのはガリレオだけ…
その理由をご存知ですか?
(僕は今回調べて初めて知りました)
実はコペルニクスらは自分たちが異端だとみなされる可能性を自覚し
断罪されることを懸念して自説をやや否定しながら提唱していた
一方、敬虔なキリスト教徒であるガリレオはそもそも自説に異端性があるとは思っておらず
象徴的含意を理解しないまま地動説が『聖書』の文字通りの解釈に反することだけを
ローマ・カトリック教会が問題としていると誤解していた
また、ローマ・カトリック教会側も近代科学に対して父権宗教を否定して
かつての地母神崇拝を復活させようとする後退的な動きだと誤解していたために
両者の間ですれ違いが起きるという哀しい結果となった…
さらに、コペルニクスらは出版物を聖職者しか読めないラテン語で書いていたのに対し
ガリレオはイタリア語(俗語)で教会を批判していたため
一般の人の目にとまりやすく厳しい取り締まりを受けた
こうしてガリレオは異端の疑いをもったまま1642年に埋葬されることなくあの世へ旅立った…
そしてその日から350年後…
カトリック教会はガリレオの冤罪を認め彼はようやく無罪を勝ち取ったのである
おそらく世俗に評価されることを諦めもっと幸せな人生を歩む道を選択することもできただろう…
しかし彼は自分の望遠鏡で見た事実を多くの人に知ってもらいたいという
科学者として真実の追究への喜びの共有を計った
彼の名言である『見えないと始まらない…見ようとしなければ始まらない…』
にその気持ちが強く現れている
自説を貫くことの難しさを理解してもなお諦めず
多くの人々に知ってもらおうと最後まで足掻いた人生に
きっと彼は後悔していないだろう…
彼の生き方を通して
自分が信じられるものをもち続けること…
自分らしく生きるために自分で選択すること…
人の意見に違うと言う勇気をもち時には受け入れる寛大さをもつこと…
人に嫌われる事を嫌いにならないこと…
無理やり変わろうとせず自分はわがままなのだということを自覚すること…
そしてガリレイドンナを通して
そんな自分を受け入れてくれる人を大切にすべきであることを学んだ{/netabare}
は~い、最後の大人ぶった発言は忘れてもらって…ww
このアニメは"時をかける少女"とご先祖さまの歳の差(22歳?ww)純愛ラブストーリーを描くと共に
人に左右されず生きていくべきだと感じ自分の生き方に疑問を投げかけるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか(*^^)v
P.S.
僕も好きな人ができたらバンビーナって呼んでみようかな笑