にゃんた さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もっと丁寧に野球を観よう!
~~優れた点~~
★心理戦の表現と心理描写が丁寧★
それぞれの選手には様々な過去があり、様々な想いがある。
それゆえに現在の行動がある。
これらのバックボーンから、選手の細かい動作1つ1つに様々な意味が込められている。
それが様々な要素によって絡み合い、予想外の結果を生み、そして試合が動いていく。
ここまで掘下げて丁寧に描くことによって、初めて大きな感動が得られる。
心理戦を描くのであれば、背景事情も含めてじっくり時間をかけて描くべき。
本作品は、この点についてとても丁寧に時間をかけて表現していた。
展開が遅いと思われる方もおられるようだが、私はこの構成で良かったと思う。
ゆっくりと心理が語られる「静」の時間と、プレイに移った後の「動」の時間。
このコントラストがはっきりしていて、自然に興奮できた。
~~不満な点~~
作画が・・・酷い部分はかなり酷い。首筋の影が無精ヒゲに見える(笑)
走るシーンに、もう少し迫力が欲しかった。
応援シーン連発によって無駄に尺を稼ぐ&カットの使いまわし多用。
~~感想~~
野球のチームスポーツとしての側面は、本当は想像以上に深くて面白いものなんだよ。
と丁寧に教えてもらった気がする。
野球経験者ではないが、ここ数年で野球をじっくり観るようになり、思ったより深いスポーツだと感じてはいた。
が、ここまでの心理戦が繰り広げられていたことに驚いた。
今後は、選手の視線の方向や、手の位置・足の位置、細かい仕草など、もっともっと丁寧に野球を観戦しようと思う。