クフラ さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何を糧にして生きるのか
面白かったです。
この作品、僕みたいな燃え蓋がレビューを書くべきではないのですが、とりあえず感想だけ。
話は大正から昭和、戦争の時代へと移り変わる頃、空を飛ぶことにあこがれて飛行機の設計に携わるようになる堀越二郎の半生を描く、というものです。
彼には一番の飛行機を作るという夢があって、でもその思いは戦争に利用されて行きます。また、愛する人との出会いも、彼の運命を大きく変えていきます。様々な葛藤や板ばさみの中で彼は結局何を選択して捨てて、何を伴って糧にして生きたのか。
人間、誰しもやりたいことありますが、それが常にできるとは限らないし、またそれだけやっていればいいわけではありません。いつもやりたいことは、やるべきこと、やれることとの兼ね合いなのです。そこに上手く折り合いをつけて、どうしてもうまくいかなくなったら、その中で何かを犠牲にしてでも、生きていかなければならないということでしょう。
話は普通のアニメと比べるのもなんですが、深く考えさせられるもので良かったと思います。まあ普段はアニメは頭空っぽにして見ていて、逆にジブリはよーし考えるぞーという感じで映画館に行っているので、当たり前といえば当たり前なのですがw
ただ、どうしても僕は声優はお粗末だと言わざるを得ないと思います。主役ホントに惜しい。違和感は見るうちに消えていくといいますが、主役の違和感だけは消えず、泣く演技は距離感さえ感じました。庵野さんには申し訳ない、ただ主役はほかの人がやるべきだったと僕は思います。
他の人に関しては、それほど違和感は感じませんでした。どれだけ二郎の役が大事か、ということですよね。
テーマ曲、昔からある曲なんですが色あせませんね。僕は存じ上げませんでした。とても、いい曲だなと思いました。
最後に、燃え蓋の長駄文読んでくださってありがとうございました。是非皆さんに見て頂きたい作品です。