わかばん さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
当たり前の日常の積み重ねが一番大切
1期と2期を合わせたレビューを書かせて頂きます。
物語という物語はほとんどありません。
女子高生が軽音部のメンバーと練習はろくにせずに
毎日お菓子とお茶を飲んでだらだらする、
というものです。
だが、それがいいんです。
別の某バンド漫画みたいに天性の歌声やテクニックを持ってたり、
プロとして世界を目指したりと、
そんなことは一切せずに、
ただ、いつもと同じ部室で同じメンバーと楽しくお茶を飲む。
これといった事件やイベントもなく、高校生活を純粋に楽しむ。
そんな当たり前の日常がとても良く、一番大切であることに気付かせてくれました。
彼女達はこれからもずっと皆でバンドやって
お茶飲んで楽しく過ごしたいと、
未来の事は考えず今やっていることを
最大限に楽しむ純粋な気持ちだけなのです。
だからこそ、最後の文化祭演奏の放課後で、
卒業が迫ることで部活も終わり、皆と離れ離れになり、
楽しいことはずっと続かないことを初めて実感し、
2年半の楽しかった積み重ねが爆発して、
皆で号泣しあうのです。
僕もこのシーンで泣いてしまいました。
映像作品(実写含む)で涙を流したのはこの作品が唯一です。
この作品を観た当時、僕はバンドを組んでおり、
メンバー間の仲や活動が思うようにいかなくて
色々悩んでいた時期がありました。
そんな中この作品に出合い、
自分の学生時代やバンド活動やらに色々重なるところがあり、
音楽、バンド、友達に対する考えや気持ちが変わりました。
僕の人生においてとても大切な作品です。