「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ(アニメ映画)」

総合得点
89.2
感想・評価
2608
棚に入れた
13642
ランキング
88
★★★★★ 4.1 (2608)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Steins;Gateという作品に何を求めているかによって評価が変わる

なるほどなぁ・・・イマイチ評判が芳しくない理由が分かった気がする。

ようはこれ、Steins;Gateという作品に何を求めているかによって評価が変わってくるんでしょうね。

SF>>キャラ の人にとっては物足りないだろうし
キャラ>>SF の人(特にオカリン&助手ファン及び2人のカップリングが好き)にとっては
最高に楽しめる作品ではないかと。
自分の場合、キャラ≧SF なので概ね満足できましたが。

TV版と比べて、とりわけ作画が良くなってるわけでもないし
伏線回収の素晴らしさ、胸をすくようなカタルシスを味わえることもない。
ただ、あれ程綺麗に終わった本編ですから
シリアスなストーリーとしてその続きを作るのがいかに大変な作業だということは想像に難くない。
尺も僅か90分ですし。あくまで後日談という感覚で観た方がいいのかもしれない。

{netabare}前述の通りSF要素を重視する場合、物足りないというか、設定がかなり強引だと思う。
なんでオカリンの存在が抹消されるのか・・・よー分からんw
これまで体験した数多くの世界線の記憶がごっちゃになって
今いる場所がSG世界線だという認識が弱まったから?
それで存在が消え、別の世界線に移動するって・・・認識の問題なのかよ、と。
正直取って付けたような設定だと思うんですが、新たな物語の出発点を否定してもしゃーない。
そういうもんだと受け入れるのが正解ですね。

ただ自身の存在が世界から消えることを理解したオカリンが
タイムリープしてオカリンを救おうとする助手を
「タイムリープは絶対にするな!」と説得するシーンは凄く良かった。
過去改変の結果、多くの人の想いが踏み躙られ、なかったことにされる。
また自身もそのことで心が摩耗し、耐え難い苦悩と罪の意識に苛まれる。
この尋常でない台詞の重み。
そんなオカリンの苦渋に満ち溢れた世界線漂流を観続けてきた視聴者にとって
もう泣けてくるぐらい説得力がある。{/netabare}

とにかくこの劇場版は、相変わらず最高にカッコいいオカリンと
頭脳明晰な科学者の面ではなく、どこまでも恋する乙女な助手を堪能する作品ですね。
まあ鈴羽は完全に便利屋扱いだし、まゆしぃファンはぐぬぬ・・・となるかもなので注意。

投稿 : 2013/12/16
閲覧 : 472
サンキュー:

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