退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
子役により試される人類愛指数
旅に出るまでの序盤が素晴らしかったです。幼い頃の夢と憧れを共有した幼馴染、そよそよと紡がれる夫婦の穏やかな歴史、やがて静かに訪れるさよならの季節、遺された雑多な物達に囲まれるじいさん、開発の進む周囲の街…。もうそれ以上見せられたら泣いてしまうー、っていうとこまで、控えめに、言葉もなく、人生の優しいわびさびを見せてくれました。
アメリカ映画ってこういう、ダイジェスト的な仕切りはうまいよね。ここで終わってればよかったのに。
これが、じいさんが大量の風船を家に仕込んで旅に出て広い大地に不時着してからが、退屈でした。
じいさんにくっついて迷える子供が登場することで、執着なく旅立ったじいさんの親(爺)心のようなものが芽生え、人生にもう一度向かい合うよい関係になるのかと思ったものの…テンポものろいし、会話の内容が全然気にならない。ひっかかりない。
第一ね、こどもさん、これがキャラデザがですね、厚顔でね….かわいくないんです。
そして子役の演技がリアルな子供ぶり過ぎて、声優としての技が皆無で、頑張ってるんだろうけど、ゴメンよ…数少ない登場人物の中で長く聞かされるには、辛いんです…。辛口でごめんよ。学習発表会ならまだしも、わしは君の親じゃぁない。
…カールじいさんの見知らぬ子への戸惑いを実感できるように、との思惑が込められているのでしょうか?
でも、子供の声に親近感がわいたのか、息子は最後までひとりで観てました。(私は洗濯物畳みに立った。)
(一般的に子供って、人の話し声に反応しだす赤ちゃんの頃から、大人の声より子供の声に惹きつけられるようですね。)
全部見終わった息子談によると、じいさんと身寄りのない子は無事にふるさとに帰って、出会った犬達もみんな一緒に暮らしましたと。ふんふんふん。
(こどもなりの演技をどこまで許容できるかも含め)
人類愛に関する映画だったと思われます。
外国の老人と子供ものだったら「ベルヴィル・ランデブー」のほうが断然グイグイお勧めです。
関係ないがこどもと「子供」表記の問題、最近になって幼稚園の会議で聞いて知った。どっちでもいいと思える私は人類史的には若々しい、というか無知ですか。そうですか。