「凪のあすから(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
感想・評価
6469
棚に入れた
25613
ランキング
53
★★★★★ 4.2 (6469)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

まるいぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

変えられるものと変わらないもの 

人の成長と変化、これがこのアニメのテーマになっているのだと思います。プラス恋愛が絡むことによって、よりキャラクターの感情やら行動に深みが増しているんだとおもいます。
とらドラやクラナド好きな人は結構あうのではないでしょうか?この作品。
ひとつそれらとちがうのは、恋愛ものでもあるのにあんまニヤニヤできないところですね。みててかわいそうになっちゃうから。

1クール目
{netabare} 1クール目は光が大人になっていく様がうまく描かれていました。みていて気持ちいいくらいです。
変化を嫌い?、ずっと一緒を望みつづけるちさき。
じぶんの感情がわからず、困惑しつづけるまなか。
傍観者であることをやめて、すべてをはっきりさせようとする要。
ここらへんのキャラがどうストーリーにかかわってくるのか、見ごたえがありました。 {/netabare}

14話「約束の日」
{netabare} 何かを決意したまなかと光に告白したちさき、そのちさきに告白した要がみてしまった紡に対するちさきの感情。良い意味でぐちゃぐちゃです。
2クール目では、5年後展開となり、光(とおそらく要も)の成長がとまっていたことにより、5年前は小学生だった美海とさゆの泥沼恋愛への参戦も期待できます。同い年になったのかな?1クール目ではこんな展開になるなんてまるで想像できませんでした。
個人的にはこれまでどんなときにもクールだった紡が誰かに感情をぶつける展開がほしいなーとは思っています。
ただ、新世界よりみたいに、おもしろいのに話題にならない感じがするのは私だけでしょうか笑
○年後展開が大好きな私はこれからもっともっと話がこじれておもしろくなっていくことを期待しています。
はたしてまなかの再登場はあるのか! {/netabare}

15話「笑顔の守り人」
{netabare} まず疑問。光が眠ってたのって冬眠なの? 冬眠しないようにバクバク食ってなかったっけ? てっきり姿がそのままなのも海神様の呪いなのかと思ってた。
光平気そうな顔してんじゃんと思ったけどやっぱり戸惑ってたみたい。そりゃそうだよね。泣きながら紡に暴露してるシーンは可哀想で泣きそうになった。大好物だけどああいうシーン
光が車の中でぐったりしてたのは体調が悪かったからじゃなかったんですね。私もよく嫌な時とかなきたい時とか疲れたフリしてやり過ごしたりするから共感できました。
ちさきの私変わった?て問に対する二人の返答。良い対比?になってましたねー。
光が「見てやる!全部!」って元気になれたのは、ちさきのおかげだよね。ちさきの影響力もなかなか侮れないなあ。この調子でまなかでいっぱいの光の心に、ちさきはどんどん踏み込んでってほしい。光のことずっと誰より長く想い続けていたのはちさきですからね。
今回も見どころたっぷりのアニメでした。ますます続きが気になります。{/netabare}

19話「まいごの迷子の・・・」
{netabare}
今回はちさき回。最初と最後の、光がちさきをひっぱていくシーンの対比?20分弱できれいにまとまっていましたね。
光と要、そしてまなかが戻ってきたことによって、いよいよクライマックスに入るみたい。
紡は要に初めてしっかり恋敵であると宣言しましたね。個人的には要逆転勝利で、失恋する紡がみたい。そっちのほうが面白そう。
ちさきは光のことあきらめないでいてくれて良かった。
光がまなかのことあきらめないのと同じように、ちさきも光のことずっとあきらめないでいてほしいなー。
みんな片思いエンドで終了はやめてほしいけど。
{/netabare}

22話「失くしたもの」
{netabare}
おじょしさまと海神さまのはなしも伏線になってたんですね。今回でいろいろすっきりしました。

結局まなかは光と紡両方好きだったってことでいいのかな。
二人それぞれが関連した出来事を綺麗さっぱり忘れてるってことはそういうことなんだろうか。
最終的には記憶、というか好きになる気持ちを思い出して終わりなんだろうけど、光と紡どっちの恋心を思い出すのかっていう展開になるのかな?
先にまなかが紡の恋心思い出したら、またおもしろそうだなー。

まあそんな展開にもならないかもしれないけど、終わりよければすべてよし。エンディングが満足できたら、私はこのアニメを神アニメ認定したいと思ってます。
{/netabare}

23話「この気持ちは誰のもの」
{netabare}
『お前があかりの事好きになってくれたからこんなに幸せな眺めがある』
ああ、もうひーくんかっこいいなあ、もう。どんだけ成長するねん、あんたはホンマ。あんたがいちばんイケメンやわ。

『これが、エナがあるって感覚なのか』
こいつはどこまでイケメン無双すれば気がすむのか。イケメンが本気出せば海でだって生活できるようです。ひーくんドン引きしてたじゃん。ひーくんの成長イケメン度がすべてこのインパクトに持ってかれました。残念。

にしても紡の告白の仕方はまわりくどいっつーか。よくわかんないけどちゃんと告白したことになってるんだよね。
三段論法告白っていう新しい告白の仕方なんだよねきっと。

そして すっかり忘れ去られてたウミウシの伏線。最後の最後で回収するつもりでしょうか。
『お腹の赤いウミウシに誰にも言えない気持ちを伝えると、教えてくれるんだよね。これから先のこと』
『口から黒い石を吐いたら、その気持ちは間違っていて、綺麗な石を吐いたら』『その気持ちは宝石みたいに永遠に輝き続ける』
3話でこんなことをまなかとちさきが話していました。
今回光が見つけたのは綺麗な石。
10話でまなかがどんな気持ちをウミウシに伝えたのか非常に気になります。
やっぱ、展開がうまいなーって思います、ここの制作スタッフさん。
しかし、前半1クール目のほうってそういえばウミウシってだいぶキーワードでしたね。
クライマックスにむけて、ここでまたウミウシ登場とはあついです。

どうでもいいけどちさきが海にざぷんしたのは声出して笑いました。てっきり走って逃げるのかと思いきや、あんな綺麗なフォームでダイブするとは。
{/netabare}

24話「デトリタス」
{netabare}
みんながみんな自分の気持ちを隠し続けるなか、さゆがやってくれました!
悲劇のヒロインぶるなっていう名言とともにさゆがやってくれました!

あの要が泣いちゃうってのはよっぽどだったんだろうなー、要の寂しさは。
クールなキャラが自分の気持ちを抑えきれなくなっちゃうのってたまりませんよね。
24話にしてようやく片方でなく両方が一歩踏み出す。これこそ凪あすという作品なんでしょう。

恋愛保留のなあなあハッピーエンドなのか、はたまたバッドエンドなのか、生贄デッドエンドなのか、それとも誰も見たことがないスペシャルエンドなのか。
私は最後のやつになることを信じて、ラスト2話楽しみたいと思います。
{/netabare}

25話「好きは、海と似ている」
{netabare}
予告のカットは1クール終了したときの予告のカットと対比しているみたいです。てことはあの後ろ姿は・・・

まなかはひーくんが好き。美海は光が好き。光はまなかが好き。紡はちさきが好き。さゆは要が好き。ちさきは・・・。要は・・・

変わった感情は、変えられない感情は。

鱗さまも意味深なことを言ってましたね。
『何を変えられるのか。何を変えられないのか。』

私はずっと凪あすのテーマは変わるものと変わらないものだとおもってたんですが。なるほど変える変えられないでもあるのか。

はあ最終話みたくないなあ。

{/netabare}

26話「海の色。大地の色。風の色。 心の色。君の色。~Earth color of a calm~」
{netabare}
『誰かを想えば誰かが泣く。誰かを犠牲にして傷つけて、そんなのが好きって気持ちなら…人を好きになるって最低だ。』

こんなことを口走ってしまう光。きっと海神さまもおんなじことをかんがえていたんでしょう。

しかし、自分のために泣いてくれる光をみて美海は…
『好きな気持ちは駄目じゃない』

これこそ2クールまるごと使って、見てて辛く切なくなるような恋愛劇をみせてきた凪あすの結論。
村の掟を破って地上の人間と恋に落ちたあかりが、光のいない5年間に紡のことが好きになってしまったちさきがいたからこそこの言葉には重みがあると思うんです。
5年間光を待ち続けて、まなかが目を覚ます前には自己嫌悪だって感じてて、光を想って失恋した、そんな美海がだした結論。

『永遠に変わらない心。時の流れに変わっていく心。そのすべてが間違いじゃない』
光、まなか、要、ちさき、紡、美海、さゆ、あかり。
この人たちの好きの心はどれもどれも間違いではないんです。
うわあいい終わり方だなあ。


『変わってもいい。だけど、変わらなくてもいい。自由だ。』
凪あすは1クールからずっと変わったとか、変わりたくないとか、よくそんな言葉がでてきたから、私としては誰と誰がくっつくかより、この変わる変わらないのテーマにどう決着をつけるか楽しみだったのですが。
うーん。うーん。うーん。
このセリフ単体でみれば、どこか小学生並の言葉に見えなくもないんですが、やっぱり光がこのセリフを言うまでの長い2クール分の過程をみると、やっぱりこの言葉にも重みを感じるわけです。
そしてですね、
『まなかと紡が出会ったとき運命の出会いだと思った。だけど、運命なんか何一つない。すべては自分たちで変えてゆける』
こんなことを最後に言っちゃうわけです。セリフもいいんですが、そのときのまなかと紡の絡みを見る光の顔をみて私は泣いてしまった。

なんと成長したことかと。

一話なんて光は醜く嫉妬をしていたわけですから。それからいろんなことがあって、自分も変わっていかないといけない、こんなんじゃだめだと、努力していった。まなかが自分のことを好きじゃなくても、大切なのは変わらないって思ってて、まなかのためにがんばって。結果あの顔をされたら、やっぱり感動してしまいます。
良いアニメというのはセリフ以外でも語りかけてくるものですね。

海と地上の関係もいい方に変わっていて良かったね。


いやあ。ほんと面白いアニメだったなあ。2クール目のopもとらドラみたいに雰囲気変わってたりとか、2クール目のポスターのみんなの目線とか、細部までよくこだわっていたし。
もう終わっちゃったと思うと寂しいなあ。

{/netabare}



ちさきについてすこし
{netabare}
凪のあすからには欠かせないちさきについて少し。

まわりの変化にかなり敏感なちさき。自分は変わりたくないとか成長する光に対し変わってほしくないとか願ってしまうような子ですが、
2クール目ではそんなちさきだけが変わってしまい、光、要、まなかは変わらないという皮肉な展開に。

光たちがいない間に、自分だけ幸せになってはいけない。変わってはいけない。とずっと自分の気持ちを隠す姿には、かなり切ないものを感じました。

5年たっても変わらないと光にいわれたりして、また光を想ったり。

最後は変わった気持ちに従って紡とくっつくわけですが、
ちさきの心の変化こそ、凪のあすからにはなくてはならないものだと思いました。
『何もかも変わらずにはいられない』なんてことをいったキャラがほかのアニメにいましたが、ちさきは最終的に変化ってものに対してどういう考えをもったんでしょうね。

最後に、

『帰りは海の方の家に寄っていくから。』
最終話で紡のじいちゃんにいってたセリフ。じゃあ紡たちの家は陸のほうの家ですか。何気なくちさきがいってたセリフだけどとっても心温まりました。良いアニメです。ホント
{/netabare}

投稿 : 2014/04/07
閲覧 : 337
サンキュー:

28

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