野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どうもこうもこのザマよ
ネタバレなのかそうでないのか迷ったが、ま、一応。
なんで今頃ハイジだよって。あれですわよ。家庭教師のトライのCM。
アレを見てたらなんか無償にハイジ見たくなってね。
ガキの頃に1度見ただけだからクララが立ったとこくらいしか鮮明に覚えて無かったんでこの機会に視聴。
ちなみにあのCMは秀逸だよね。名作を汚されたと怒ってる人もいるようだけど。
どういう話かって言うと良く言えば純真な少女ハイジが両親を亡くしたのでスイスのお爺さんのとこにお世話になる物語。
この爺さんが気難しくて人付き合いもほとんどしない人なんでハイジと交流するうちに少しづつ打ち解けて行く話かと思いきや割りと即効でデレたのは少し驚きだ。恐るべし幼女パワー。
話的には大まかに分けて3つに分けられる。
アルプスでの爺さんとハイジその周囲の人達との交流を描いた。ハイジが山にやって来たの1章。
ハイジがドイツの金持ちの家で奉公?する。ハイジ都会へ行くの2章。
再びアルプスに戻ってきたハイジの元へ今度はドイツ編で親友になったクララがやってきた。ハイジリターンズの3章。
大体こんな感じだろうか。
どの章もそれぞれに個性があり味がある。
美しい大自然の中で伸び伸び暮らすハイジと穏やかな爺さんの交流は日々の生活でやさぐれたあなたの心を浄化してくれる作用があるかもしれない。
自分もネット環境さえ整ってるなら是非1度は暮らしてみたいと本気で思ったもんだ。
色々あって都会に行くことになったハイジだが、1章とは一転して窮屈な生活に段々と心が病んでくる有様を描いた2章も見応え十分だ。つーかハイジ色々ぶっ飛んでるなぁ。昔見た印象と今見る印象の違いもまた面白い。
そして集大成とも言える3章・・。
こうして見ると話の構成的には結構良く纏まってる感じがする。
全52話をすべてアルプスの大自然にするので無く敢えて大都会を挟むところが心憎い。
大自然と大都会を並べることで大自然の良さを認識させる狙いだろうか。
まぁ自然もいいもんだが都会もまたいいもんだと思う。
ハイジはドイツ編で病んできたが自分がハイジの立場であるなら出て行けと言われるまで居座るだろうな。
美少女なお嬢様のお相手するだけで同じ教育が受けられ同じご馳走まで頂けるのだ。なんという高待遇。
ちょっと煩いおばさん?がいるだけでそこまで悪い環境じゃないじゃん。
そのおばさん・・おばさんなのかな・・まぁいいや。ロッテンマイヤーさん(長いんで以降ロッテさん)
ガキの頃1度見た時は嫌な奴なイメージがなんとなく残ってたがえらい誤解をしていたようだ。
自分の中じゃ同じ名作劇場のセーラに出てくるミンチンと似たようなもんだと思ってたのだから恥ずかしくてロッテさんに合わせる顔が無い。
この人は職務に忠実な堅物なだけで根は割りといい人なんだよな。
いやはやガキの頃の思い込みってのは怖いもんだ。改めて見ると分かることもあるもんだね。
このロッテさんが最も光輝くのは3章なのだが、まぁ興味あるなら是非自分の目でどうぞ。
自分は不覚にもちょっと可愛いと思ってしまった。なにこの感情。まさかこれが萌え・・?
名作劇場が生み出した屈指の名キャラだと思う。
さぁ見てない人は今すぐ視聴してロッテさんを堪能しようよ。
作品としても割りとお勧め。ん、これじゃまるでアルプスの少女ロッテンマイヤーじゃないか。