「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.7
感想・評価
1970
棚に入れた
12654
ランキング
50
★★★★★ 4.2 (1970)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

Ellue さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリでは珍しい重いテーマを持った秀作

日本でもっとも有名なアニメ制作会社の一つである
スタジオジブリのデビュー作になるのが本作です。
それ故にこの作品の知名度はかなり高く、
また、かなりの頻度でテレビ放映されていると記憶しています。
その放映の頻度から結構子供の頃に初めて観る事になる作品かも知れません。
金曜日の夜ですし、次の日は休みだから子供でも安心して最後まで見れますしね。
ですが、この作品の持つメッセージ性はある程度年齢がいかないと
その全てを理解するのは難しいように思います。


ジブリ作品は次回作・ラピュタ以降、比較的低年齢層への幅を広げて
多くの年齢層が観れる作品を出し続けることになります。
(紅の豚でちょっと崩れた?)
そういった意味でこの作品は近年の作品まで観れば
ジブリの中では異質な作品ではないかと思います。


この作品の持つメッセージ性は戦争、自然破壊、環境や動物保護等
社会的なものだと私は捉えています。
小学生低学年辺りではちょっと重過ぎるテーマです。


戦争の結果として人の踏み入ることが出来ないような
場所だらけになった廃れた世界。
巨大化した蟲。人の命を蝕む瘴気を発する腐海。
人類が滅亡に向かっているような世界を映像により見せられると
それが想像の世界だと分かっていても何か訴えて来るものを感じます。
戦争の恐ろしさ、自然の大切さが感じられます。


物語は、風の谷で平和に暮らす主人公・ナウシカ達のもとに
蟲に襲われた飛空艇が墜落するところから始まります。
軍事大国の介入や、風の谷への侵攻、飛空艇の戦闘、
腐海の底の浄化された世界、巨神兵の復活、王蟲の襲来、
最後のナウシカの復活など見所は次から次へとやってきて
飽きさせない内容ですし、それだけでも十分魅了できる
作品であることには違いありません。
ですが、物語自体もやはり重いし、暗い部分が多いので
子供受けするものではないと思います。


もし、子供の頃そう言う印象で観ていたら、今もう一度観て欲しいですね。
年を重ねる毎に違う側面が感じれる作品だと思います。
大分古い作品ですからちょっと違和感もあるかもしれませんけど素晴らしい作品です。

投稿 : 2011/09/29
閲覧 : 392
サンキュー:

17

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