Ellue さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
大切な青春のひと時を描いた名作
楽しい時間は永遠に続けばいいと思えるのは必然でしょう。
青春してた頃はきついことも結構あったけど今思い返しても
一番いい時期だったと思えますからね。
主人公・真琴はそんな青春真っ只中にいます。
進路希望を出さなかったり、千昭の告白をなかったことにしたりと
今、楽しいこの時に留まりたい気持ちがかなり強い。
言い換えれば、前に、未来に踏み出せない様にも見える。
タイムリープの力で過去に戻って改変しても
知り得る現在までの事を良い方向にしか持っていけずに
知り得ない未来で想定外のことが起きればまた過去に戻り改変する。
結局、全然前に進まず、その場でより良い現在を作り変えていくだけ。
何かもどかしいし、この辺りはちょっと主人公にイライラさせられた。
転機となるのはそんな過去の改変から親友の一人である功介が死に直面するところから。
タイムリープの使用制限を使い切り、千昭の秘密を知ったことにより
真琴の足が未来に進み始める。
最後の別れのシーンは
真琴はまさしく未来に向かっていると言えるのではないでしょうか。
未来よりある絵を見に来た千昭は、結局絵を見れず未来に帰ることになりますが、
本来、未来に残らなかった絵を真琴が未来に残すことで
未来で千昭にその絵を見せることができる。
絵を未来に残すことと言う目的で前に、未来に進むことが出来る。
二人の最後の台詞はもう直接会うことは叶わないと言う前提で
の会話だと思いますが、
絵を交えて二人は再び出会うことが出来るといった事なのでしょう。
ん?
でも千昭が未来に戻ってタイムリープ能力をチャージして来ればまたすぐに会えるんじゃ?
他にも絵が第一目的ならあった頃まで時間移動しろとか…
…タイムリープの話には色々穴がありますw
自身の脳内で改変してくださいw
音楽は奥華子さんの名曲2曲だけで大満足。
作画も綺麗です。夏っぽさが出ていていい感じです。
最後は感動できる名作だと思います。