「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜(アニメ映画)」

総合得点
64.2
感想・評価
224
棚に入れた
1084
ランキング
3938
★★★★☆ 3.7 (224)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ヒロインが可愛かった。

普通とは一味違った、中二病の描かれ方が新鮮な作品でした。

個人的に、中二病と言われると、オタクな趣味をもつクセの強いキャラたちが、若干のすれ違いはあるけど内輪で楽しくやっている。そんなイメージ。
好きな漫画やアニメ、ゲームのキャラの技名を言いながら真似事をして、友達とじゃれ合ったり。
自分も過去に通過してきたような、そんな共感の持てる記憶だったりするわけです。
今となっては、そんな時代もあったなぁ~なんて流せる程度の。

で・す・が!

この作品はそんな甘っちょろい描かれ方がされていませんw
うつ要素高め。

重度の中二病患者が実際クラスでまともな扱いを受けるのか。
そういった視点で描かれたのでしょうか?
そんな重症患者をヒロインの佐藤良子(CV花澤香菜)ちゃんが頑張ります。
中二病扱っているのに・・・名前が普通すぎてwww

現状がどうかは把握してませんが、私の中学には学年に一人そんな人がいました。
相当ぶっちぎっていたので、担任からも誰からも相手にされていませんでした。
まともなコミュニケーションがとれない。ラノベが大好きで、口から専門用語しか出てこない。
正直あそこまでいくと、中二病というよりは精神疾患の方を考えないといけない気がします。
冷静に考えて。軽く扱っては大変なことになりかねない。

この作品はそんな人物に中二病を当てているので、すっごくえげつない。

他の中二病と思われる生徒たちも挙動不審で、イジメに怯えまくっている。
そこにすがりつくしかないような彼らの描かれ方が本当に酷いw

やっぱりそこでも、精神的に病んでいる人たちに中二病の特性が与えられているような印象を受ける。
意識されているとは思いますけど、近年の中二病の扱いに対する批判が含まれているようにも感じます。原作の持ち味なのか、アニメスタッフの仕事なのかは分かりませんが。
でも描かれ方が一方的で、見ていて気持ちのいいものではありませんでした。

っていうか、中二病ってなんなんでしょうねw
メディアの中だけで肥大化していってる気もしますが・・・。
実態の良く分からないものを真摯に考えさせてくるので、不思議な感覚を味わえます。
この作品を見ると、そうとう重い病気にみえてきます。いやだよ、あんなのw
あれを中二病と呼んでいいのかも微妙なところ。(個人的な基準で)

そんなシリアス路線にもかかわらず・・・

{netabare}主人公を脅迫しヒロインの面倒を押し付け、全くフォローしない担任w しかもずっと平気なツラw 
いじめっ子の女の子のイっちゃってる顔。目線合ってないよ・・・。
彼女のコスプレや突飛な行動の理由に、「目立ちたいから」っていうのもピントがずれている気がする。
やさぐれたヤンキーと同じ扱いかよっ!w という。{/netabare}

そんな気になる部分も多いので、間の抜けた印象が強いです。
でも、そんなことお構いなしに盛大に盛り上げてくれるので、エンタメとしてある程度楽しめます。
岸誠二お馴染みの、ギャグとドラマの両立ということなのでしょうかw

最後に関しても、あれで良いのか?とも思ってしまうけれど、
{netabare}良子ちゃんの最高の笑顔{/netabare}を見れただけで、なんかいいかなって気がしてきたw

ともあれ、中二病に対するアプローチが面白い作品でした。

投稿 : 2013/12/11
閲覧 : 366
サンキュー:

13

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