jethro さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
銀河英雄伝説に及ばず
日本が日本でなくなった世界
日本は大国、神聖ブリタニア帝国の侵略を受け植民地「エリア11」(イレブン)と
呼ばれるようになっていた
ルルーシュ・ランページはこの「エリア11」に暮らすごく普通の学生
しかし、それは仮の姿、彼はブリタニア帝国第11皇子でもあるのだ
政略目的で殺された母の恨みから彼は現ブリタニアへの恨みを募らせていた
そんなある日、彼はイレブンによるテロに巻き込まれ
そこで機械に封じ込められた謎の少女と出会う
そして「絶対服従の力」ギアスをその目に宿すことになる
それは彼の人生のみならず世界を大きく変える戦いの始まりでもあった
個人的にこういった「戦争を行っている当事者たち」側を描いた
至高の名作は「銀河英雄伝説」だと思っています。
ですから、構成とかあらすじとかそういったもの抜きに語らせてもらうと
本作は、思考戦、戦略などの面においてあまりに浅く驚きが少ない
物語の中核ともなるルルーシュとスザク、この二人の思考戦が稚拙です。
私たちが本作で見る事が出来るのはチェスの試合を第三者的に観戦するのみ
簡単に言うと、深そうに見えて浅いといったところでしょうか
戦いの次の一手二手三手先は読めるのに
相手の心を読み解く事ができない鈍感猛者どもです。
多くのレビューから読み取れるようにスザクに対する
いわゆる「ウザさ」は全てはここを発信源とするものです。
かといってルルーシュの描き方と言えばこれもまた稚拙
特にユーフェミアの一件に関しては、最後まで引きずるネタとしては
あまりに幼稚すぎる過失原因
(そもそもこの話で物語的リアリティが崩壊してしまった)
全くもってシミュレーションゲーム的過ぎる
ただ、「この程度」が一番解りやすい
「銀河英雄伝説」まで行くと難しいということであれば
絶対多数の視聴者の目線に立つことは非常に重要な事だと思う