ato00 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この物語のキーワードは世界線、その概念にしびれました。
タイムループと言う難解な物語に果敢に挑んだ作品。
時間遡行の矛盾を世界線と記憶の再構築で丁寧に説明。
この系統の話に納得のいかない私にも理解できた。
時間遡行ものとして、物語の流れは最高に入り組む。
それ故に、前半の経緯を把握しないと、後半はついていけない。
謎をちりばめつつ、12話までの緩い内容。
中盤、真実が徐々に明らかになるシリアスと感動の展開。
緊迫の終盤は、二者択一を迫られた主人公オカリンの孤独と仲間を守る気持ち、それに答える助手クリスティーナの思い、そして苦渋の決断に涙した。
そしてラスト・・・。
シナリオとしては最高と考える。
主要登場人物がストーリーの主軸に深く関る様は見事な構成。
その中で、主人公である中二病マッドサイエンティストオカリン、ヒロインであるツンデレ天才科学者クリスティーナは魅力的。
この二人の絡みは、この作品にライトな笑いと強烈な感動をもたらした。
素晴らしいOPは名曲。
アニメの世界観を十二分に表現している。
最後に勝手な妄想だが、別世界線の記憶が夢や既視感で説明されるならば、あながちパラレルな世界は存在するかもしれない。