じょー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
それでも金色に輝いていたつもりの不完全なあの頃
子供でも大人でもない、ふぞろいの林檎たちの空気感がうまく表現された、大学を舞台にしたお話。能天気で、そして自分たちだけは必死だと思っているけど、傍から見ると、どこかこっけいだった十代最後と二十代最初の頃。数十年も前の話ですが、あの頃って、あんなに恋愛に一生懸命に成れたんだろう。今となっては不思議でもあります。そんなおっさんにもノスタルジーを刺激される作品です。
原作は、トラどらの竹ゆゆ。ラノベには珍しい大学の設定。キャラクターは大胆で、ありえない設定なのに、会話の中身に妙なリアリティと、細やかな心理描写を加えてくる、女性らしい視点が特徴あります。ヒロインに据えられている女性が、高い支持を得られる女性でなく、致命的な欠点を抱えているが、そこに可愛らしさを感じてしまうところ、キャラ作りが上手です。前作の主人公は完璧な人物だったのですが、今回は主人公も同様に、煮えきれなく、ちゃらいキャラという所が違いますが、アニメではちょっとキャラが違うかな。ついでに臨場感というか修羅場感もちょっと足りない感じがします。僕はアニメ化決定後に読むのやめたので、ネタバレは4巻のここまで。あとは、アニメを楽しみにしたいと思います。
今千秋監督、志茂さんのシナリオですが、さすがに志茂さんのシナリオ回しは結構好きです。今のところシナリオ>演出かな~という感想です。