roro-k さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
137分+予告が10分でスた
宮崎駿さんか高畑勲さんかどちらの作品をみたい? といわれれば後者を選んでしまうワタシでス。 だって宮崎さんの作品ってだいたい完成予想図が描けるような気がしますし。イイ意味で“安全牌”だと思うのですよネ。宮崎駿監督作品はギリギリ誰でも観れるクオリティーを保てるような安心感があるというか。
だからなのですヨ。ワタシが「風立ちぬ」ではなくコチラを選んでしまったのは。
高畑勲さんはたしかに優秀な映像作家だとはおもうのだけれど“ハズレ”を創るリスクも確かに存在しているワケでして(嗚呼、だれかに「そんなことはナイ!」と全力で否定してほしい)、ワタシにとってはそのヒヤヒヤ感こそが御褒美です(アホを拗らしてまス)。 スミマセン、メンドクサイ前置きはこのくらいにして とっととシネマコンプレックスへ向かいまス。
確かに映像がスゴイ、しかし15分くらいで慣れちゃいます。視覚的効果というのはそういうものです。映画というのはテーマパークのアトラクションではありません。結局はストーリー展開で見せていくものです。で、肝心のその部分なのですが...、「イラナイと思われるストーリーがあります」「イラナイと思われるキャラ設定があります」部分的ですけどネ。具体的には挙げません、ご覧になればたぶんわワカリマス、解られるとおもいます..。原作には無いオリジナル展開の部分です とだけ言っておきまス。
それ以外は ほぼ完璧な仕上がりだったかとオモワレマス。
じつはワタシが驚かされたのはこの作品の“音創り”でありました。
久石 譲さん? それほど宮崎作品の楽曲のイメージと違っていました。 それはもちろん高畑監督との細密な話し合いのすえに辿りついた“オト”なのだろうけれどこういう楽曲をつくれる久石さんのキャパシティーがハンパない。 コレほとんど交響詩じゃあないですかー、スゲー!
プレスコ(音声先録り)の役者さんのお芝居がスバラシイ(故池井武男さん 宮本信子さんをはじめ皆さん)、存在感のあるお芝居ってイイですネ~。
効果音がハンパねエ。
個人的に板張りの廊下や床を裸足で歩く、走る 「ドンドンドン」という音がツボでした。
でも コレ、映画館の音響システムだからつたわるのかナー?
総評
女童(めのわらわ)がカワイイ。 じゃなくて、
この作品なら お金払ってでも観る価値はある。と、ワタシはオモイマス。
あ、この作品のキャッチコピーはほとんどこの作品の内容を反映したものではアリマセン。この一文を考えたコピーライターには過去の偉人のアリガタイお言葉を差し上げましょう。 「不慣れな奴ほど奇を衒う」 折木○太郎。