りんご さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
え!?ここで!?ここで終わってしまうの!?
ずっと考えていたんだ。実らなかった恋に意味はあるのかなって。
消えてしまったものは、はじめからなかったものと同じなのかなって。
竹本くんのこのモノローグに涙しました。
実らなかった恋を経験してこそ、人は成長出来るのです。
実った恋では得られない気持ちをたくさん知れるのです。
竹本くんは本当に心身ともに格好良くなっていたし、
大学生活でしか得られない経験がたくさん出来て、
まさしく「きれいな青春」を送れたことをとても羨ましく思います。
最後に「意味はあった」と「君を好きになって良かった」って、
竹本くんがそう思ってくれたのがとても嬉しく、「そうだね、そうだね」と、
とても共感できる、その説得力がある物語でした。
実らなかった恋をしたのに、好きになって良かったと思えるって、すごいことです。
実際、すぐに綺麗な思い出になるのは難しい。
時間が経って、いろんな嫌な思いを忘れることで美化されるものだと思っていました。
この作品ではドロドロした嫉妬とかは描かれなかったので、
みんなの想いがとても澄んでいて、本当に綺麗でした。
録画を溜めて一気に視聴したのですが、感動的なモノローグのあとにENDと画面に出て、
あれ?最終話だったの!?と思いました。
なかなか良いところで終わりました。まさに生殺しです。
彼らの結末が見たいような見たくないような、と一期を視聴した時には思いましたが、
厳密に言えば結末ではなく、まだまだたくさんの出会いと別れを繰り返していくのだろうなと、
なんだかとてもリアルな終わりでした。
生殺しとはいえ、方向は見えているという絶妙のエンディングで、
みんな、全員が幸せになってほしいです。
何年か経って、また集まって、当時言えなかったたくさんの想いを笑って話せる時がくるといい。
こんな人生を送れたら、とても素敵ですね。