青陽 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
可愛い女の子✖田舎暮らしが生み出す癒し
「となりのトトロ」不思議なとびらが開かなかったver.ともいえるでしょう。不思議ないきものが現れなかった分、より田舎の風景に注目できたかも。
あらためて日常系アニメの良さに気づかせてくれた作品です。
舞台が田舎になっていることで
女の子たちのやり取りだけでなく、風景にも癒されるんですよ。
一話目から、のんびりとした雰囲気に魅了されました(。-_-。) うん日常系アニメはもうお腹いっぱいだ、と思って0話切りしなくてよかった。
作中のBGMも好きです!リコーダーの素朴な音色が田舎の のどかな風景とマッチしててあったか〜い気持ち、でもちょっぴり切ないような…
そんな不思議な感覚を味わえました。BGMに限らず、特にれんちょんがメインの話だとそうですね。
ちょっと変わったところもあるけど、田舎で育ってきた純粋さが1番表れている子だと思います。
大人になるにつれてみんな忘れてしまう、子供らしい感性というか無邪気さというか…自分が小さかった頃のそういうのを思い出してなんだかノスタルジーな気持ちになるのではないでしょうか。
4話を観たとき、あのシーンで「泣かないで〜」と思った人多いんじゃないかな?登場人物たちと同じように、保護者のような気持ちでれんちょんを観てしまうから より穏やかな気持ちになれるのかも。
全話観終わって
…。
のんのん終わってしまったのん…
自分の住んでいるところは田舎だと思っていたけど、のんのんびよりに比べたら全然だった。周りは田んぼだらけでも、自転車でちょっと走ればコンビニがあるし、街の風景が見えてくる。
今の人は自然から離れて生きていますよね。
自然は休みにレジャーで訪れる場所、そんな近いようで遠い存在。
だから田舎の
自然の中でのびのびと暮らしている彼女たちに、その生活に惹かれるのかもしれない。
{netabare}
私が
特にれんげとほたるの2人が気になったのは、この2人を通して
私たちがのんのんびよりの良さを共に体験しているからでしょう。
れんげ:賢さや変わった感性が目立つけど、自分と同じ名前の花も知らなかったくらいにまだ幼い。田舎に住んでいても、まだまだ新しい発見がいっぱいある。れんげの純粋な反応に心打たれて、今年は初日の出を見た方が多かったんじゃないかと思います。
ほたる:都会から引っ越してきた女の子。自然に触れ合う機会が少なかったので、そういった視聴者と
同じ目線で田舎での暮らし・風景の美しさを体感していく役割を担っている。あと、視聴者の代わりにこまちゃんを愛でる役割も。
実際に五感で体験していなくても
風景の美しさに感動するれんげやほたると同じように心が動かされるのは、やっぱり背景美術に力が入れられているからだろう。
前クールに放送されたこともあってきんモザの後継といわれているが、どちらかというとARIAに近いと思う。
全話視聴して、田舎の素朴さが魅力的に描かれている部分が気に入ったんだと改めて気づいた。
人生の楽園を観てるときに近い感覚もあるかも。
それ故に、海水浴やスキーの話はよくある日常アニメみたいになってしまって、他の回に比べてあまり楽しめなかった。
最終話は、今までのような田舎での日常が描かれながらも
ほたるの1年暮らしたうえでの田舎の感想もあり、いい終わり方だったと思う。
でも、最後の皆が手を振るシーンは嘘でもいいから「またね〜」と言うセリフを加えてほしかった
希望が欲しかった…
→ねぇ、私。あの頃の私。心配しなくてもいいよ。2期決まったから!
{/netabare}