退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
空から舞い降りた天使との出会いと絆
今月下旬に公開される新作映画に向けて、改めてシリーズ通して見直しましてレビューしたいと思います。
まずはTVシリーズ第一期の今作品から。
キーワードで表すと「バカ」「エロ」「ノスタルジック」「ハートフル」
この辺りでしょうか。
あらすじはこちら↓
{netabare}
美しい田園風景に囲まれたのどかな町、空見町。
この町に住むごく普通の中学生であった桜井智樹は、平和を愛し何の変哲もない日常に幸せを感じていた。
しかしある日空から落ちてきた謎の少女イカロスと遭遇し、彼の平和な日々は一変。
その時から彼の日常、そして彼の運命は少女と共に変わり始める。
{/netabare}
このアニメはまず、怒涛の下ネタに定評があると思います(笑)
そらのおとしものというタイトルよりも『パンツが飛ぶアニメ』と言った方が通じるほどエロのインパクトが強いです。
もちろんエロコメディ的な楽しみもこの作品の魅力の一つではありますが、注目してほしいのはその裏にある悲しい運命とそれに立ち向かう智樹達の力強い姿。
コメディがあってこそ引き立つ、後半の感動の展開が絶妙なバランスで成り立っている作品です。
物語の導入はベタすぎるほど古典的で、それだけでなく空見町の風景や彼らの学園生活の様子までどこか懐かしい雰囲気を感じます。
イカロスの不思議な力を使い中学生のエロパワー全開で大暴れする智樹にも、共感よりは懐かしさを覚えます。
TVアニメの第一期では、物語の本筋の展開よりもイカロスという存在、そして彼女の心情の細かな変化に重点が置かれていたように思います。
後に登場するもう一人の少女ニンフの存在も、イカロスとの対比的な関係で描かれていて、やはり今作はイカロスの物語であると言えるでしょう。
作画は基本的に良し、特にクライマックスは気合の入りようが違います。
別のアニメを見ているかのような錯覚に陥るほどの迫力あるバトルが味わえます。
音楽は空見町の美しさに見合った綺麗な曲調のものから、イカロス達の神秘的な立ち振る舞いに合った荘厳な曲調のものまで、非常に良いです。
OP『Ring My Bell』は吉田仁美さんと早見沙織さんのお互いの美声が合わさった、やはりどこかノスタルジックな雰囲気の名曲です。
EDテーマは往年の名曲カバーということで、どの曲も今聴くと個性的で斬新な響きかもしれません。
やはり一番は映像のインパクトもあって『岬めぐり』で(笑)
直接的なエロに嫌悪感をもたれて敬遠されることも十二分に承知できますが、その先にある感動的な美しさにも目を向けてもらえたらと思います。