けみかけ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
やり過ぎなカタルシス
シリーズ第1作
通称:初代、無印
老若男女問わない人気で、
現在も続くプリキュアシリーズ長寿の秘密は、シリーズごとにキャラクターや世界観がリセットされることにある
そのことによってマンネリ化やファン層の固着化を避け、それぞれのシリーズに違った良さが生まれる
こういった部分を見ると「セーラームーン」や「おじゃ魔女どれみ」などよりも「仮面ライダー」や「ガンダム」シリーズに近いものがあると思う
この初代の最大の特徴にして、
後々のシリーズにも受け継がれる点として、
女児向けアニメとしては正直やり過ぎな感のある徹底された『カタルシスの追求』にあると思う
絶対無敵のヒロイン、プリキュアは『悪』に対してとことん容赦がない
彼女達は魔法や超能力よりもプロレスやボクシングばりの肉弾戦でぶつかり合う
そんなプリキュアに向かう敵キャラクター達は、
まさに捨て身で勝負を挑んでくるのだ
このあまりに体育会系なノリは今作のシリーズディレクターを務めた西尾大介氏が、
あのドラゴンボールやエアマスターを手がけた方だと聞けば納得していただけるだろう
しかしこれらがスポーツマンシップのある爽やかな世界の話ではなく、
世界の命運を掛けた生死を分かつ戦いとして描かれるのだから、
子供向けとしては少々やり過ぎな感がある
ティーン世代以上にもプリキュアファンが多いのはこういったことも背景にあるのだろう
しかしここまで『勧善懲悪主義』に徹した子供向け作品は、
ゼロ年代以降ではアニメ、特撮ドラマ問わず珍しいのではないか?
そういった意味では往年の昭和特撮ヒーロー
特に、一見して噛み合わなそうな二人組が変身という点で「ウルトラマンA」や「超人バロム1」を連想させる
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あとなぎさがテライケメンwww