三崎鳴 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
飛べない豚は、ただの豚。
スタジオジブリ作品6作目。内容は世界大恐慌時のイタリア・アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す海賊ならぬ空賊(空中海賊)と、それを相手に賞金稼ぎで生きるブタの姿をした退役軍人の操縦士の物語。第一次世界大戦後の動乱の時代に生き、夢を追い求める男達の生き様を描いた作品。宮崎としてはアニメを子供向けではなく大人に向けた作品として制作した新たな挑戦だったのではないか、この作品はあからさまに宮崎と同世代を生きた人間を視聴者として取る作品である。本作の魅力を語る上で一番に推したいポイントはやはりハードボイルドな台詞回しとアクションシーンか,西部劇さながらの渋い演出に惹きこむ魅力が凝縮されている。93分間の大人の為の時間というのが相応しい映画作品であり,キャッチコピー“カッコイイとは、こういうことさ”に全てが語られる。