ちびっこ先生 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最恐、合わせていろいろ考えちゃう作品
吸血鬼は話す余地があるし、ゾンビは抗う術がありますが、そのどちらの対応もできず、ただただ人を喰らう巨人には「恐怖」しかありません。第1話での巨人の蹂躙はトラウマになりかねないよ~(^_^;)
巨人が人類にとって、何ら有益でないことも恐怖に拍車をかけていると個人的には思っています。例えば、巨人が人類の食糧になるとか、その体液が燃料になるなんてことがあれば、巨人の見方は少し違うんじゃないでしょうか?
人類も生きるために巨人を糧にする、という意識があれば、絶望的な戦闘にも若干光明が見えるのでは?
ところが実際は害を及ぼすだけで、ほっとくか管理できればいいんですが、その範疇に収まらないどころか、刃物を持ったキ印同様、成す術がないところにコワさがあるのでは…なんて考えています。
そんな巨人の攻撃から身を守るため、人々は高い壁に囲まれた塀の中で生活をしている世界です。
巨人は謎の多い存在ですが、弱点もあり対抗できない訳ではありません。ですが何分ピンポイントであること、再生能力を有していることから、人類は敗北を重ねていました。
そんな中、主人公・エレンは壁の外にその思いを馳せます。壁の中でヌクヌクと生活するだけでは満足できないとも言います。でもホントにそうなんでしょうか?
例えば、一生日本国内にいて、海外を知らない人は不幸なんでしょうか? 一生地球にいて、宇宙に出られない人は不幸なんでしょうか?エレンを否定するつもりはありませんが、外が危険だとわかった時点で、この範疇で構わないって人も案外多いんじゃないかな~って思ったり(年寄り的な思考かもwww)。
物語的には、壁を壊した超大型巨人の登場以降、知性を持った素早い、より強力な巨人の出現で人類は更なる窮地に追い込まれます。並行してエレンの体にも変化が…
いろいろな謎を含んだ展開は興味が尽きず、その都度いろいろ考えてしまう作品です。