ペシミスト田中 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
21話
主人公の光は活発的であり、感情に素直であり、自分の身の回りの人を心から思いやることの出来る優しさを持つ人物である。
幼馴染であり、素直で純粋な人柄のまなかに恋愛感情を抱いているのだが、これは自分が守ってやらなきゃといった義務感から来る「保護欲」とも言えるだろう。
だからと言って自分の欲に左右されず、本人にとっての幸せな形も考えることができる一途さは非常に好感触である。
我々の生きる現実では極めて稀有な存在である。もしいるならぜひ結婚したい。
主人公は物語の最中で幾度と壁に突き当たり、自身の成長だけでなく、周囲の成長も促すような役割、周りが二進も三進もいかないような時にリードしてくれる、まさにこの物語における光そのものである。
主人公の事を中心に記述したが、それは俺が思う本当の優しさに近いものを彼は周りに振りまいているからである。
多くの人は、他人から良い評価をされたいという欲があるので、自分を良い人に見せようという自己顕示欲から人格が形成されることが多々ある。つまり、自分本位であり、他者のことは考えられておらず、一見その人の為に見られるような行為も、自分の為でしかないのである。
では一体本当の優しさとは一体何かというと、逆説的に考えて、他人本位のものであると言えるだろう。つまり、自分の利益を顧みないのである。これは道徳的にも究極なものであるので、表面的な人間関係には適用されないだろう。だが、この主人公は周囲に対して献身的であり、本当に他者のことを考えていると捉えられる。これが優しさの本当の形ではないのだろうか。
これからも光が周囲に施す優しさに着目していきたいです。
追記
本作の斬新な設定、世界観に圧倒されっぱなしです笑
1クール目は主に光視点だったけど、2クール目は打って変わって美海の視点で展開されていくようです。
この話で着目すべき点の一つとして、登場人物達の心情描写が挙げられます。
構成上キャラクター其々に役割が与えられているので、それぞれの人物の役割も、要チェックです。私は、
光はこの物語におけるカンフル剤のようなものだと思います。
周囲に対する影響力をもち、目的に対して常に前向きです。
要するに精神的支柱ですね、はい次。
紡は起爆剤といいますか、光たちの関係性を大きく変える要因となっています。まなか→紡というミスリード?によって大きく動き始めました。しかし、この変化によって、光たちは今まで明かさなかった心の内をぶつけ合う事になり、彼らは前よりもより一層強固な絆で結ばれる事になるでしょう。
まぁ、これからの話の展開によりますけどね笑
まなかは人物というより、物語展開の重要なファクターという解釈のほうが近いかもしれません。これからの展開もきっと人物としての役割、というより光たちの関係を左右する要素なり得るのでしょう。うん。
要は、我々視聴者が一番同感しやすいように、嫉妬や嫌悪の感情が露骨に表現されていると思います。彼は一番リアリティのあるキャラで、きっとこれからも、人間らしい一面を見せてくれるでしょう。
ちさきは、光やまなかを一歩引いた位置から見守るお姉さん的な立ち位置でありながら、自身の恋心を素直に表現出来ない年頃の女の子の一面も持ち合わせています。また、彼女も人物的な役割を持ちつつも、他のキャラの心の葛藤や、物語の構成を複雑にする要素の役割を果たしています。尚且つ、視聴者のニーズに応じた外見的特徴をもちあわせておりますので、このアニメの商業的な視点から見ると彼女の役割はもうラーメンで言うところの麺だと私は思います。私のニーズにも答えてくれるけしからんと思います。
21話を見て〜
みんながまなかに違和感を感じたのは、
1クール目の時のまなかと明らかに違う所があったから。
起きたばっかなのに無駄にハイテンション
→普通なら不安になるのに、おかしい
1クール目の時のまなかは冬眠とかで不安になってたから、明らかに違う。要は光がいるからだと言っていたけど、これも間違っているのは明らか。だって、冬眠の時も光がいたのに不安そうだったし、その後に「旗振ってね!」で吹っ切れたっぽいけどその時の記憶も無いわけだから、まなかが光に抱いている感情は少なくとも、吹っ切れるより前の状況。つまり、冬眠の時と変わりないはず。なのに不安にならないのはおかしい。
アキラがやけどしたかもしれない危ない状況なのに、一人だけ真顔(笑)
→1クール目のまなかは、プールの授業で光が怪我した時に一目散に駆けつけていた。以前のまなかとの明らかな齟齬が見受けられる。
これに加えて、紡への無関心、部分的な記憶の欠如、さらに一期のEDの歌詞「全ての感情から守るまゆになる」の伏線
以上から帰納法を用いて、まなかが失ったものはみんな言ってるように恋心だけでなく、まなかの最大の特徴である「感情の起伏」と「それの原因となる記憶」だと考えられる。