paris2012 さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
涼宮ハルヒのミクルの冒険映画を思い出した。
【良い点】
美術。
【悪い点】
見て30秒でわかる、「これは素人が演出してるな」感。
キャラクターの演技がひどい。表情がひどい。もうみてられない。主人公がクスッと笑う一秒のシーンですら、とてつもなく下手。
好感度ゼロのキャラたち。
作画がのっぺり薄い。奥行き感がなく、紙芝居のような二次元で醜い。
音楽の入れ方がひどい。最初のシーンからうるさい、うるさい。
これに加え、ストーリーがとてつもなく退屈。
【総合評価】
ゲド戦記ほどひどくないという評判を聞いていたが、ここまでひどいとは思わなかった。ふつう自分が、とても悪いというような評価をつけるアニメでも、プロが作るある一定のレベルというのはクリアしているものだが、これは素人以下。この監督経験不足とかでなく本当に才能がないんだろうな。同じ時代を描いたマイマイ新子と比べてほしい。なぜこれがマイマイ新子の100倍もお金を稼ぐのか?世の中は不条理。とにかく、とてつもなく退屈なストーリーをとてつもなく下手な演出で美しい美術をバックに描いた映画。
何かに似ていると思ったら、涼宮ハルヒのミクルの冒険映画を思い出した。素人が映画を撮ったときにやる演出をこの監督は本当にやる。まず最初のシーンから、下宿が画面に映り、そこにパンアップして、なんとその下宿にカメラがズームインする。いかにも「これからのお話はこの下宿が中心ですよー」と説明するように。その直後下宿がまた映り、なんとハルヒ監督が好きだったパンアップをまたやって空を映して映画の題名がトバッとでる。このセンスのなさはなんだろう。そしてこの後、また下宿がうつり、主人公の部屋の窓にカメラがまたズームインする。「だからー、この映画の主人公はここに住んでるんですってば」と説明するように。そしてその後ダメ映画の定番である、主人公が朝起きるところからはじめるというのをやるのだが、その起き方を描く動画がとてもぎこちない。こういう感じで全映画が永遠に進んでいく。
しかし何が驚いたかといって、この映画がけっこう好評価をうけてること。超映画評などでは酷評されてるが、好きな人も多い。そういう意味で、つくりは下手でもそういうのを気にしない人はかなり多いというのを見抜いた鈴木プロデューサーには敬服する。
最悪。