jaddy さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
蝿の王では描かれていない、人間のまた別の一面
一年に一度ぐらいのペースで、週末にぶっ通しで見たくなるアニメです。
観終わったあとに半日ぐらいはぼーっとゆっくり、余韻に浸る…もとい、負ったダメージの回復をはかります。笑
既に様々な評価・批評が世に溢れている本作ですので、一つだけ、自分なりの観賞のポイントを書かせていただきます。
それは、「相葉昂治の目線で見る」ということ。
{netabare} 序盤のマニュアル人間優等生的ウザさwと、終盤の入口あたりからの全否定されるあたりが、正直辛くて挫けそうになりますが…。
それでも、観る上での軸…というか感情移入の対象を、イクミや祐希、ブルーあたりに浮気せず、めげずに昂治に寄り添ってこの物語を追っていく。
自分は、このアニメを何度か観ているうちに、「崩壊していく閉じた共同体のなかで、それでも出来る限り“まとも”でありたい」という昂治の(実は自然にも思える)考え方が、ぶれない一つの軸として確かにあるのだと感じるようになりました。
それをより深く感じるための、方法というほど大げさなものでもありませんが…一つのポイントが、調子にのって浮かれるところも、八方美人で苦労するところも、辛くて痛くて(殴られすぎw)泣くところも、全部彼になるべく寄り添うこと、なのではないかと思っています。{/netabare}
とはいえ、今後も何度も見返すであろう作品ですから、また新たな観方がマイブームになるかも知れません。笑
もちろん、未視聴の方にはぜひとも、そう肩肘はらずにまずは観て頂きたい作品です!