青陽 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
美しすぎます!
これは作画☆10つけたいレベルです。
今まで観てきたアニメとは映像としての魅力が違いました。
どんなに可愛い美少女が出てくるアニメでも、エロで釣るアニメでも、作画すげえ!と言われてるアニメでも
ここまで最初から最後まで1秒も目を離せず、画面に惹きこまれた作品はなかったです。一場面一場面が本当に美しくて。
「ここだけループで何度も観たい!」と思ったシーンや、思わず鳥肌が立ってしまったシーンが何度あったか…
まるで浮世絵や水墨画がアニメーションになったかのような絵のタッチと色彩。和風アニメを好む人、というか日本絵画を綺麗だと思える人ならまず間違いなく気に入ると思います。
そういう人でなくとも、鑑賞したら
「日本に生まれてよかった」と思い、日本人として自国の文化を誇りに感じるようになるのではないでしょうか。
それほどの衝撃を受けると思います!私は上映後しばらく席から立てませんでした。
ジブリといっても、ラピュタやトトロみたいな絵じゃないしなー
とか思って敬遠してる方!もしいたら非常にもったいないですよ。
*ストーリー
日本の国語教育を受けてきた方には、もはやネタバレもなにもないでしょう。かの有名な一説
「昔、竹取の翁といふものありけり。〜」のナレーションから物語は始まり、かぐや姫が月に帰り物語は終わります。
姫の犯した罪と罰
{netabare} ~ かぐや姫は月の宮のある人を見て禁断の地(地球)に憧れを抱いた。
これがかぐや姫の罪。
それに対して与えられた罰はその禁断の地である地球に落とされること。罪が許されたのは、彼女が月に帰りたいと真に願ったから。
つまり、かぐや姫が憧れていた地球での生活に失望し、自分から月に帰りたいと助けを請わせる。そうして、地球に対する憧れ・未練が無くなった状態になってから、地球で暮らした記憶を忘れさせて改めて月の住人として迎え入れるというのが月の人の狙い=罪の償いだったのか?と感じた。
また、かぐや姫の美しさ自体も罪だと思う。
幾多の男を虜にして狂わせてしまった。高貴な身分の人々が揃いも揃ってただのエロ親父みたいになってしまっていたし。もともと本質が愚かだったのかもしれないが。
10年ぶりに再会した幼馴染の男(妻子あり)ですら一瞬で虜にしてしまった。
男がしょうもないのも確かだが、筆舌に尽くし難い美しさのかぐや姫に「あなたと一緒になっていたら、今ごろ私は幸せに暮らせていたかもしれない」
なんて切なげに言われたら、そりゃもうね。全て投げ出す覚悟をしてもしょうがないよ、誰でもそうするだろうさ。
そうだよ!男はバカだからな。ってことは、かぐや姫が美しいことは罪じゃないですね、かぐや姫は何も悪くない!!(という感じで男を虜にします){/netabare}