takekaiju さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
飽きを感じさせない第2部。最終部が気になる!
3部作のうちの第2部。
シリーズものの宿命か、この作品も単体での完成度は高くなく、繋ぎとしての要素が強い。
ただそれでも印象的なストーリー構成を持ち、最終部へつなげているところが面白い。第2部『燃焼』は大きく前半と後半に分けられる。前半は、前回の闘いで負傷を負ったウフコックの治療のため楽園での滞在が描かれる。第1部ではあまり説明のなかった「マルドゥック・スクランブル」の世界観を補完する説明がなされるシーンで、前後関係を理解できる。後半は、事件の鍵となる記憶チップを探すためにカジノに赴くシーンだ。日本ではあまり馴染みのないカジノでの遊びがごく丁寧に、かつスタイリッシュに描かれており心が躍る。
劇中BGMも前半、後半に合わせてクラシック調からジャズ調へと変化し、シーンの切り替わりを違和感なく演出している。
“間”の作品でありながら退屈を感じさせない構成と演出には感服する。