ラスコーリニコフ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:途中で断念した
進撃ヒットの理由について
検索をかけると、
キャラの魅力、作画のクオリティ、オープニング、腐人気、閉塞感、
緊張感、ステマ、カニバリズム、このマンガが凄い!2011、ニコニコ、
マーケティング、明確な敵、結局誰も死なないをやめた
色々出て来ますが、自分もそれっぽい事を考えてみようと思います。
ちなみに15話くらいで我慢できなくなって漫画を読み、そこから先は
アニメは見てないです。多分そのうち見ますけど。
◆とりあえず、アニメを見るなら漫画は読まない方が良いです
漫画を読むまで「絶対完走は間違いない」と思っていたのに、一気
に視聴のモチベ落ちたので、読まない方が良いです。
◆ストーリーについて
王道とか一部で言われてますが、ジャンプやマガジンっぽくはない。
アフタヌーンでたまにある当たり漫画というイメージ。というのは、
多分岩明均の寄生獣やヒストリエの影響。
他に学園黙示録、ガンツ、漂流教室、ベルセルク、ドラゴンヘッド
等が対比されてましたが、寄生獣が一番雰囲気が近いよーな。
◆受け入れ、ターゲットの広さ
検索をかけた時に、
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少年漫画だからそれほどオタクでない層がとっつきやすい
暗めの話でシリアス好きな中2要素
裏がありそうな設定で考察好きな高2オタ向け要素
そこそこ動きのあるアクションシーンは作画厨向け要素
男キャラがそこそこ多く腐女子向けであり
かわいい女キャラも割といて萌え豚要素もある
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と、まとめていた方がいましたが、出来が良いのでパクっておきます。
・作者に余計な知識が無い
オタクと一般人の区別の仕方は色々とある訳ですが、その1つとして
分からない事に遭遇したら・・
調べる、知ろうとする、突き詰める ⇒ オタク
嫌になる、気にしない、すぐぶん投げる ⇒ 一般人
人数が多いのはもちろん一般人なので、余計な知識は無い方が良い、
もしくはあっても極力使わない方が良い。
大ヒットした作品に共通するのは「知識が全く無くても、作品単体で
楽しめる」という事で、それを外してしまうとどんなに良い作品でも
一部にしかウケない。
検索 進撃の巨人は「寄生獣」を越えたか
10:寄生獣の作者は世界史・欧州史の知識が半端じゃなくあって
含蓄も引き出しも色々ありそうだが進撃の作者は・・・
高卒で専業漫画家っておもいっきり矢吹さんと同じパターン
688:若くて漫画家しか目指さなかった専業漫画家は引き出しが
狭いんだよな
だから編集が背後から支えてないとあっという間に陳腐化する
検索 漫画「寄生獣」が実写映画化 アニメ化も進行中
検索 【アニメ】岩明均「寄生獣」、テレビアニメ化決定
寄生獣も知識が一切なくても楽しめる系だった気がしますが、キャラ
が一般ウケしなさそうなので、アニメは売れないと思います。
◆明確な目的、そして敵
作品のタイトルにもなっていますが、まず作品内に明確な敵がいる。
そして、何の為に戦うのかもはっきりしている。
理想、信念、主義等の為では無く、誰でも気持ちが分かる生存と復讐。
ア○ラン:敵って・・誰だよ?
という作品ばかりが増え過ぎたので、非常に新鮮な訳でして、
ル○ーシュ:ブリ○ニアをぶっ壊す!
復讐の種類も「ぶっ殺されたから、ぶっ殺す」みたいな原始的な作品
は中々無かった。どちらかと言えば映画っぽいよーな。
アルマゲドン、タイタニック、ジョーズ、アリゲーター、アナコンダ
「やべー!なんとかしないと死ぬ!その前にどうにかしねーと!」
がダイレクトに分かる。アルマゲドンはちょっと違うか・・。
・作品外にも巨大な敵がいる
(と考える人がいる。あるいはその敵への対抗手段、象徴と考える人
が沢山いて、そういった人達が勢いを強めた。)
ヒ○ダ:国家、組織、団体、どう言っても良いのですけど人間の集団
が結束するには、どうしても必要なものがあります。
ライ○ハルト:ほう、それは?
ヒ○ダ:敵ですわ
ライ○ハルト:そいつは真理だ。フロイラインは相変わらず鋭い
1、アンチ萌え作品である
実際は進撃のキャラも「萌えキャラ」として扱われている訳ですが、
萌えで売ろうという気配は無いので、萌え系統の作品を毛嫌いする人
達から一気に好感度を稼げた。
時期的に少し前だとジョジョ、同時期だとガルガンティアや惡の華等
ある訳ですが、ジョジョは癖があり過ぎだし、残り2作も象徴とするに
は弱い、あるいは見栄えが悪い。
平凡な主人公、ダメな主人公のベッドに妹、もしくは幼なじみが飛び
乗って来て話が始まり、学園に入学したら次々女の子が~
は、萌え作品は萌え作品でアリだと思っている自分ですら飽きている
訳で、たまにはまともな作品も見たい、出て欲しい、そこに登場。
2、アンチ薀蓄作品である
オタク用に制作された作品でも売れたものはある訳で、例えば化物語。
薀蓄が多過ぎ、状況が無理あり過ぎ、そのせいでバトルに全く緊張感
が無い。いくらグロくても、ふ~んで終わってしまう。
3、アンチワンピースである
ワンピースはポジティブで何よりダサい、キャラは巨人並に奇形揃い。
ゴムゴムって何?三刀流の三本目どーなのよ?必殺技名叫ぶのかよ?
そこに見栄えが良い少年少女達+立体機動装置。一気に飛び付く事に
なる訳です。
自分の中ではアンチワンピース作品というと、全てが逆な攻殻が思い
浮かぶのですが、ある程度は被ってないと対比はし難い。
4、アンチ厨二作品である
魔術どうこうの流行りの厨二用語、厨二設定を使っていない。
「これはゲームであっても、遊びではない」にしても、一応あれも危機
的な状況のはずなのに、全くそれっぽさが無い。
世界の危機、生命の危機、女の子の危機も、厨二が絡めば「ま~た
始まったかー」で終わってしまう、皆が慣れてしまった。
そこに「本当にヤバイってのはこーゆーものだよ?」を厨二を絡めずに
ぶつけて来た作品。
本当にアンチなのか、敵なのかはあまり関係がない、象徴になるだけ
の力、勢いがあれば「日頃思う事がある人」はその流れに乗る。
甘いのだけ出されて皆がそれが嫌になっていれば、辛いものがウケる、
流行る、絶賛される。
◆閉塞感、緊張感、スリル
検索 進撃の巨人は、作者による社会への復讐だった!!
・今の日本と似ている?
個人的にはそうは思わないですがそう感じる人が多いようで、閉塞感
の中で必死で戦っている、戦おうとしている、そんな人が多いのかも。
感情移入は自分と境遇が似ている場合、強い憧れを感じる場合に起き
やすいらしいですが、まさか状況に憧れる人はいないでしょうし。
・爆発的にヒットする作品はグロ要素がある、事が多い
全てという事では無いですが・・
検索 TVアニメ 先発累計平均5000超作品一覧 除外方式 2000年以降
90年代のエヴァもグロいですし、ジブリもグロは結構多い。