jethro さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
戦略シミュレーションだけでない!
「ガールズ&パンツァー」で戦車
今度は戦艦がやってきました。
近未来、謎の艦艇団「霧」によって支配されつつある海上
その絶対的な力に圧倒され、人類は「海」を失いつつあった
ある日、士官候補生である千早群像(ちはやぐんぞう)は
霧の艦隊である潜水艦イ401のメンタルモデル イオナと出会う
そしてこの出会いは現在の戦局を大きく変えて行く事になる。
戦艦擬人化 戦争シミュレーションアニメ
大きな本筋は、現在の戦局を大きく変えることができる
振動弾頭をアメリカへ移送することで
戦いの多くは「戦略」つまり知略の面白さに費やされており
敵味方が次の一手をどう打ってくるかが最大の見どころとなっている
この手のシミュレーションが好きな方にはもってこいの作品となっている
また5話以降からは無機的な存在である敵方「霧」にメンタル面が生まれ育ち始め
まさかの「ハーレム」要素が加わるなど、なかなか面白い展開
レギュラーの乗組員は人間でありながら、ただいるだけの存在になっているのが
妙なギャップとなって良い具合
無駄にレギュラー紹介をするより、戦艦たちにより多くの時間を使い
キャラクターを育てていった方向性は大正解だったと思います。
個人的にはツンデレ戦艦タカオが一番のお気に入りでした。
なんといっても、早期の段階からコツコツとキャラを育てていたのが
功を奏しています。
「私の艦長になってもらいたいの」という表現にキュンキュン感を覚えますし
最終回までの流れの中では、更に重要な役回りとなり物語を盛り上げた事も含め
本作で最も魅力あるキャラと言えるのではないでしょうか
そして多くの方が絶賛したであろう
刑部 蒔絵(おさかべ まきえ)とハルナ、キリシマの物語は
本作における最初の「泣き」の山場でした。
このエピソードを見て最後まで視聴することを決めた方も多いのではないでしょうか
この作品は3D制作のアニメーションですが
演出が素晴らしく、時として無表情になりがちな3Dキャラたちの動きを
見事にカバーしており好感が持てました。
是非2期へと繋げて、ハーレムも拡大させ艦隊にまでなっていくと
ますます面白くなるのではないかと思います。
本作は全体的には「未完」ですが、十分納得する内容の最終回であり
とても楽しむ事が出来た物語でした。
2013年秋の作品群の中でも上位グループに属すべき作品だと思います。
(最終回視聴後加筆改訂)