STONE さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

登場キャラがお馬鹿ばかり

　原作は未プレイ。
　冒頭でいきなりトイズを失い、このトイズを消失した状態が終始続くので、「トイズという
設定に意味があるのか？」と思って調べたら、どうやら原作ゲームの展開をアニメ化したもの
ではなく、続編・外伝的位置付けの作品みたいですね。納得。

　随所随所に登場するミステリーのパロディの多いこと多いこと。ミステリー以外のパロディも
結構あったけど。
　欧米の古典ミステリーは結構読んでいたので、なかなか楽しませてもらいました。
　ただ、パロディはあくまでキャラ、タイトル、場所などの名称に使われているだけで、
ストーリー自体のパロディはない。と言うより、ストーリーにミステリー要素ほとんどないし。
　ただ、個人的にはギャグに特化したこの路線は正解かな、って気がする。
　中途半端なミステリーものをやっても薄っぺらい感じがしそうだし、かと言ってもまともな
ミステリーをやると全体的にライトな印象のキャラの魅力が死んでしまいそう。

　作品の笑いどころはやはりミルキィホームズがお馬鹿なところに尽きるのではないかと。
　4人もいるのだから、一人ぐらいはツッコミ役がいるかと思いきや、4人とも見事にお馬鹿。
　おまけにトイズを失って、生活環境が悪くなってからは笑いネタとは言え、皆さん欲望に
忠実で、結構醜い人間性をさらけだすし。

　ミルキィホームズ内にツッコミ役がいないため、G4の明智 小衣がツッコミ役であると
言えそうだが、小衣ちゃんも結構お馬鹿。そもそもお馬鹿以前にお子様だからなあ。
　改めて考えるとほとんどのキャラがお馬鹿だと言えそう。まともなのは怪盗アルセーヌこと
アンリエット・ミステールぐらいか。
　このアンリエット、ミルキィホームズのトイズ復活を手助けするように行動するなど、敵
ながらミルキィホームズにやけに好意的。やはりライバル不在というのは寂しいし、己を高める
ための存在として必要不可欠なのだろうか。
　もしかしたら別の深い理由があるかもしれないけど、原作知らないから判らない。

　ラストはミルキィホームズのトイズも復活して、思いの外まともなバトルものになって
いたが、やっぱり最後はお笑い路線で締めてくれた。