三崎鳴 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
一定の面白さはあるが・・・
竜の子プロダクション制作のオリジナルアニメ。あらすじを以下に紹介。
近未来の日本経済は非常に不安定な状態に置かれており,日本にも国の財政を支える裏の街『金融街』は存在していた。主人公である余賀公麿は金融街の使者である真坂木に誘われる。金融街では未来を担保に多額の金を手にするというルールが存在していた――
テーマは「金」。ジャンル的にはSFとアクションとなるが問題なのはアクションシーンの陳腐さか。陳腐というよりは3DCGの多用により安っぽく見えるという所か。又、SFとしては虚空財政界として考察が良く出来ており中々に面白い。ただ全体的に専門用語の多用から話が分かりにくい点が多く相対的な評価は落ちた模様。予告を見る分には頭脳戦や心理戦的なものを期待させられるが実際はそのような成分は無く、又、中盤に山場がある為結末は緩やかな着陸。設定の構想自体は面白いものの一つの作品としては良作とは言いがたい。不完全とも取れるような曖昧さの残る実験的かつ挑戦的な作品。