やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ご地蔵様でした!!生産者の愛情が伝わってくる作品★
■評価
テーマ性 :★★★★☆ 4.5
笑える度 :★★★★ 4.0
腹減る度 :★★★★☆ 4.5
シリアス度:★★★ 3.0
おススメ度:★★★★ 4.0
■ストーリー
エリート高校受験に失敗した八軒勇吾は失意の中で逃げ込んだ先の農業高校で、新たに出会った仲間と共に酪農・農業を学ぶにつれて自身の生き方も見つめ直していく成長・青春ストーリー。
■感想
2013年夏アニメの思わぬ伏兵作品!!
シリアス作品の口直しとして観るつもりが、この作品がメインになってしまうくらい楽しめました☆ テーマは『食のルーツを知る』です。命を食べて生きるという生物の根源ともいうべき営みと労働、そして食を生み出す生産者(農家・酪農家)の苦悩や葛藤というものを説教臭さを残さず分かりやすく描いている作品でした。
本作は生物を産み、育て、殺し、加工し、販売する、という食の流通の仕組みが丁寧に描かれ、その過程の中で生産者であり消費者でもある蝦夷農高校の登場人物たちの素直な心理描写や台詞に心打たれるシーンが多くあります。
また農業や酪農の『合理性と利益』と『生き物への愛情と食の喜び』を天秤にかけどちらに偏るもなく絶妙にバランスを保って見せる事で、私自身に現実世界での農家や酪農が抱える問題点に気付かせてくれる本作の出来栄えに脱帽してしまいます。そして何よりも、作品が説教くさくならない様にちょいちょい挟まれる古典的なズッコケギャグも個人的にはツボでした^^。『ウンコふんじゃった』は万国共通の悲喜劇ですね…笑いました。
総じて、農業や酪農の合理性と利益重視のTPP開始が近い昨今に命への愛情があるからこそ食への喜びや安全性があるのではないかと考えさせられる作品でした。でも気楽に観れるので私的にはかなりおススメです。
2014年1月から二期が始まる様なので楽しみにしています。
ご拝読有り難うございました。