いっき さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不遇を負った少女たちの物語
舞台はイタリア・ローマ。
不遇を経て心や体にキズを負った少女たちがイタリア政府直轄の''公益法人社会福祉公社二課''という所で義体という体にされイタリアの闇の仕事をさせられる。
それはイタリア政府の敵の抹殺。
その敵はさまざまで今のイタリア政府に異議を唱えている''共和派''やそれに関連した''ギャング''はもちろん、害をなすと決められた''イタリア議員''、や''福祉公社を良く思わない人たち''までターゲットはさまざまである。
少女たちは矯正と呼ばれる炭素フレームや炭素繊維、人口筋肉で体を改造され、条件付けと呼ばれる工程で担当官に主従や愛情を強要される。
そして担当官と2人でフラテッロ(兄妹)と呼ばれ任務に就く。
そんなやり方に疑問を持っている人も多く、国の運営機関でもよく思われてなく、社会福祉法人の中でも一課と二課には確執がある。
フジテレビの深夜アニメで放送していた時にも見ましたがこの物語は設定の濃さや政治色が強いので何度見ても飽きないアニメです。OPがすごい良いので内容音楽ともに素敵な作品でした。
内容は13話で各キャラをうまく描けて1クールの制限でよく纏めれていると思います。しかしちょっと中だるみ感はあります。
作画は1クール通して安定しています。しかし作風的に目が離れすぎなところがありますので違和感を感じる人もいるかと存じますが自分は子供の描写で良いと思います。
少女たちの心の描写、ガンアクション、政治や闘争がらみの
展開など見どころは沢山あります。しかし少し暗め。。。というか結構暗めな話や少女に対する暴力シーンがありますので好き嫌いが分かれると思われます。
{netabare}
当時見たときは本当このアニメのとんでも設定に驚かされました。
交通事故や両親からの不遇、一家惨殺事件の生き残りなど、そんなキズを負った少女に体を改造して洗脳をし、人を殺させるんですから。
ヘンリエッタは子宮もないんですよね。トリエラが生理痛で苦しんでいるシーンがありますがトリエラ以外みんなないのかも。
やはり一番の見どころは1クールで3話を使ったエルザとマルコー回です。
声も能登麻美子さんで孤独な少女の雰囲気が合ってて、なんといってもヤンデレ展開です。そしてヘンリエッタも演技(本気だったのかも)ですがジョゼをひやっとさせたシーンも大好きです。
心に残った回はクラエス・ラバロ回です。唯一担当官がいなく人体実験の毎日を過ごすクラエス。
そのクラエスの担当官ラバロがいた時の5話。
軍警察のとき銃の暴発で足にキズを負ったラバロ。そのラバロが軍警察復帰のために入った社会福祉公社でクラエスに会う。
そんなラバロだからこそヘンリエッタがジャムって銃口を見たときのシーンは大好きです。
そしてラバロの名言
「引き金というのはよく考えて引かなきゃならん、公社がどんな命令を出すにせよ作戦以外で力を使ってはいかんのだ。そのメガネをかけている間はおとなしいクラエスでいて欲しい。書
き換え可能な命令じゃない、血の通った約束だ。」
ラバロさんひき逃げって言われてるけど、公社に暗殺されたんでしょうね。。。
このアニメは最後の展開のシーンがないところが多々あります。もう予想はつきますが。。。リコがエミリオを撃つシーンとか最終回のアンジェリカとか。。。
{/netabare}