てけ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
超青春
原作未読。
天才だけど変人、そんな人々が集まる「さくら荘」。
主人公の神田空太(かんだ そらた)はふとしたきっかけでさくら荘に入ることに。
さくら荘の入居者たちが織りなす青春ラブコメディ。
面白いです。
超まぶしいです。
超青春しています。
だれかにあこがれ、夢を追いかけ、恋をする。
若いからこそできる、青春のエッセンスが詰まっています。
うらやましいぜ……(*´Д`)
テーマは「夢」と「恋」。
このふたつの共通点をあげるとすれば「あこがれ」でしょう。
さくら荘には天才が住んでいます。
そこに凡人が入るとどうなるか?
何か(だれか)にあこがれるからこそ出てくる悩み。
未熟さと大人っぽさが同居した青春時代。
それらを上手に描いた作品です。
登場人物は悩みを解決するために、夢から恋の、恋から夢のヒントを得ていきます。
そして両立の道も模索します。
恋と夢のバランスがよくて、見せ方がうまいですね。
特に考察する必要もなく、自然に理解できます。
{netabare}
仁と美咲のエピソードはよかったです。
自分が相手と並ぶ人間になるまで手を出したくない。
本気で好きだからこそそう思うものですよね。
ラストはちゃんと4年待って欲しかったですが……。
{/netabare}
また、凡人、天才、両方の悩みを書いているのもポイントですね。
なお、序盤はコメディ色が強いです。
ほとんどを下ネタが占めているので、家族で見るのはちょっと……。
私はどちらかというと下ネタが苦手なので、序盤は我慢でした。
本番は中盤あたりからです。
中盤にさしかかると、下ネタは控えめになり、テーマが前面に出てきます。
そして中盤から終盤にかけて、キャラクターの掘り下げが本格的に行われます。
登場人物同士のぶつかり合いも。
いやぁ、青春ですなぁ。
残念だったのは、あまり立ち入られないキャラクターがいたこと。
メインメンバーなのに触れられないのはちょっと悲しい。
{netabare}
龍之介はリタとのからみがあったものの、どうして引きこもりになったのかはっきりしません。
天才がゆえの孤独というのはわかるのですが、もう少し説明が欲しかったですね。
宮原クンのほうが目立っていた気がします。
{/netabare}
また、終わり方が強引に感じられました。
中盤でテーマを広げすぎて、うまくたためなかったのが原因かな?
まあ、原作と整合性を取るのに必要だったのかもしれませんが……。
しかし、全体を通して高いレベルを維持しています。
テンポがよくて見やすいのもポイント。
変にだらだらうじうじしていません。
青春は爆発だー! と言わんばかりに輝いているアニメです。
まぶしすぎてくらくらします^^;
テーマがテーマですし、特に学生さんに合っているんじゃないでしょうか。