「コクリコ坂から(アニメ映画)」

総合得点
66.2
感想・評価
563
棚に入れた
2850
ランキング
2989
★★★★☆ 3.6 (563)
物語
3.5
作画
4.0
声優
3.3
音楽
3.7
キャラ
3.5

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あにも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジブリの得意分野を総動員しているような作品に感じられた。

ジブリは『動き』だと言われるが、僕はどちらかというと『背景・舞台』だと思っている。 トップの宮崎駿は場面設定・レイアウトの第一人者なわけだし、ジブリ自体、原画展ではなくレイアウト展を開いている。

舞台の実在感、画のぬくもり、理想の世界の具現化こそが、 ジブリアニメの真骨頂だと思う。 その、『舞台』のなかで、小道具・配置物に塗れながら、爽快に動くキャラクターが、 理想の世界に血を与えている。

舞台は1963年・横浜なのだけれど、この横浜はなんだ!?美しすぎる。 桜木町、山下公園のすぐそば。今と全然違う。。。 もちろん、盛ってる(という表現は下品で嫌だが)部分は多いだろうが、それにしても美しい。

また、主人公の通う学校にそびえる、文化部系の部室棟?、「カルチェラタン」には震えた。 千と千尋の「湯屋」じゃん笑。無理やりに増築・改造させてあったりで、まるででっかい秘密基地。 青年たちがみな元気に、ぐちゃぐちゃになりながら実験やら討論している様が とても魅力的で、夢、青春の砦って感じだ。 これがTVアニメなら、カルチェラタンでのドタバタを毎回見られただろうなぁ、 と変な妄想をしていた。

カリオストロを思わせる、シンプルなキャラクターデザインも良かった。 近藤勝也さんの仕事の中でも、この作品はかなり好きなほう。出てくるキャラクターがほとんど学生だからというのもあるだろうけど、 細いシルエットで、シワなどの描き込みがほとんどない清潔感のある絵柄。 モブキャラのシンプルさは、押し付けがましくなくてとてもいい塩梅だと感じた。

メインである、主人公・海と俊の恋愛は、正直ほとんど興味が沸かなかった笑。 でも、二人の恋愛模様は、映画全体に流れる涼やかな風のように感じられた。その意味では、良かったんじゃないか、と思う。

投稿 : 2013/11/21
閲覧 : 295
サンキュー:

5

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