jethro さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
昼寝王国を作るためには
物事に対し真摯に対応し、積極的に平和的義務を果たそうとする男シオン・アスタール
いつも寝てばかりで無気力の劣等生ライナ・リュート
二人の出会いは、やがて大陸すべてを巻き込む戦乱の中核へとなっていく
勇者って聞くとドラゴンクエストみたいな
勧善懲悪ものを想像しますが
本作はちょっと異なります。
主人公二人は対極的な関係ではありません
使うものと使われるものの関係ですが、立ち位置は対等
大局をシオンが、局所的な部分をライナが担ってます。
つまり国家の真理と人間の心理ってところでしょうか
この物語は、この二つの関係の協調、和解、争いを描いていきます。
戦争よる死とか、身分の違いによる死とか
今の日本に住んでいると全く無縁なのだけれど
それが普通の事でないことくらいは十分理解できると思う
今の日本は「普通」で満ち溢れている
ライナ・リュートが言うところの
「昼寝だけしていればいいような世界」に最も近いのではないかと思う
そんな「当たり前」を私達は何の感動もなく受け入れている
きっとこの事実に感謝すべきなんだと思う
しかし、世の中は複雑で「死」よりも恐ろしいものがあったりする
就職難とかリストラとか・・・
そういう意味で言うと「昼寝だけしていればいい」訳ではない
悲しい現実です。
シオンは偉いよね真面目だし犠牲も厭わないし・・・
だんだん書いてる事がライナみたいになってきたwww
「めんどうくさい話だが……そろそろ前へ進もうかと思う。
今までずっと、目をそらしてきたけど、必要なら、自分の過去だって見つめてみよう」
無気力の劣等生であるライナでさえ思うのだから
頑張らなければならんのね・・・と思う
なによりも「昼寝だけしていればいいような世界」って目標が
なんか、いい響きで気持ちよさそうで好きだなっと
それにしても、だんご・・・うまそうだなwwwww