OZ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
名作は色褪せない
1995年に公開された
攻殻機動隊の原点となる作品。
■色褪せない名作■
現在の技術と比べると
見劣りする部分はあるものの
丁寧な作りや拘った音楽
改めて名作は色褪せない
と実感させてくれた。
今回の『Gohst in the Shell』
続編の『イノセンス』は
草薙素子が人形遣いと出会っている世界。
対して『SACシリーズ』は
もし草薙素子が人形遣いと出会わなかったら
が前提のパラレルワールド。
どちらも攻殻機動隊の世界だが
違和感を感じさせない作りに
脱帽するよ。
今の技術でリメイクした物を
観てみたいね。
一体どんな映像になり
視覚と聴覚を
刺激してくるのかなぁ。
■誰も笑わない■
気になった部分と言えば
出てくる登場人物に
誰1人【笑顔】が描かれていない。
唯一笑みを浮かべるのは
清掃員の住居にあるテレビに
写る女性(妄想上の娘?)だけだ。
電脳化された世界は
くつろぎを感じさせず
世界観がそうさせるのか
殺伐とした空気は
充分に伝わったかな。
この作品の世界は2029年。
電脳化もそう遠くない
先の事かもしれないね。
■あとがき■
振り返ると
警鐘を鳴らし問いかける
不思議な魅力のある作品だった。
独特の台詞回しや間が
更に引き立てのめり込める。
今から18年前かぁ。
凄い作品を作るなと
驚かされたね。
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6)