じょー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子育ての本質とは
こういう作品はとことん弱いです。かなり涙もろい性格ですが、こう言うのは特に駄目です。こういう、ある意味挑戦的な、心温まるアニメを見ることができるのが、ノイタミナの存在意義かと思います。
唐突に6才の子供リンを引き取ることになったダイキチと、親戚として引き取られていったりん、親子の関係を作り上げるストーリー。原作は「このマンガが凄い オンナ編」にも取り上げられていた良作で、完成度高いと思う。「君に届け」と同様に、原作の雰囲気と絵をかなり意識して壊さないように、それでいてアニメとして成り立つよう、Production IGが苦心して丁寧に作っていました。これほどまでの完成度の高さは、原作ファンとしては嬉しい限りです。IGは、マンガ作品のアニメ化はいいですね。ラノベだとどうしてああなってしまうのか・・・・
夏目友人帳のように、安定しているアニメっていうのは、まれに見かけますが、1-12話まで、1クール通じて安定したストーリーで、崩壊もせず見せてくれる質の高いアニメってそうそうないかと思います。最終話にもありましたが、子育てというのは、盛り上がりがあるわけではなく、大きなイベントや病気などありますが、それはごく普通に周りで見られ、そしてごく普通に経験していくものです。それは一人一人の子供と親にとっては、その普通が大きなイベントです。
リンの可愛らしさは、原作を超えたかもしれないです。父親的な意味で、とにかく可愛い。描写も力が入っており、子供らしいこまかい仕草まで丁寧に描いていたと思います。それ以上に、女性誌だけあって、本当に萌えるのはダイキチです。ダイキチのかっこよさ、男らしさには同性としても惹かれます。そして、ダイキチの口から出てくる子育てに対する感想というか、気持ちがダイレクトに心に響きます。
「今俺が、これは犠牲じゃないと言い切るのはうそくせーから、何年かあとに、そう思えたらいいなって思う」
「自分のなかの大事なものが変わっちまったんだな」
「なんにしてもだ・・・りんの笑顔が『そのまま自分の喜び』になるような・・・そんなのも・・・いいんじゃないかって思う!」
「仕事も子供と一緒にいる時間」も「大事な自分の時間」
「親になることを考えすぎる必要はない」
こう言ったことを日々考え、そして自分の親も同様に考えていたことを知ります。「自分が、リンをそだててるのか、リンに育てられているのか分からない」というのが子供を育てることの本質かと思います。
子役声優さんの演技は本当にすばらしかったです。最初は不安だったのですが、熱演といっても遜色ない演技だったと思います。またイヌカレーのEDもまどかの時とは異なり、暖かく彩っていました。
子供を育てたことがある人も、これから育てる人も、是非見ておいて損はないいいアニメです。ま、そだてた子供はリンの様にみんな天使とは限りませんがww
原作既読の方はおわかりいただけるかと思いますが、この作品ほど、2期を期待”して欲しくない”作品もないです
以下過去レビュー
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2話視聴、原作既読
やばいです。ダイキチいい男過ぎる。僕が女性なら惚れます。自分の子供でも大変なのに、置いて行かれる子供の気持ちをおもんぱかったり、子供相手に自分の間違いや約束を破った事を認めることは容易ではないです。肩車で、世界の違う見方を自分に教えてくれる人。リンの視点からはどううつるのでしょうか?想像してみてください。
自分がこんな親で居られたか、反省しきりです。
そして今回もCパートは和む。
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3話視聴、原作既読
「今俺が、これは犠牲じゃないと言い切るのはうそくせーから、何年かあとに、そう思えたらいいなって思う」この言葉の重さこそが、子供を育てるという責任だと思います。
まいど身につまされるアニメです。
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4話、原作既読
コウキママ初登場ですね。美人さんです。また熟女ヒロイン候補が増えました。ランドセルや学習机、小学校入学前のあの高揚した感じは親も同様でした。
「自分のなかの大事なものが変わっちまったんだな」
これもまた、身につまされる言葉です。親だったらだれもが通る道であると思います。
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5話
リン卒園と実の母親に会いに行く話。原作の中でも一番好きなエピソードです。なんだかんだ言って卒園式が親としては一番涙腺にくるところです。この場面の描写から「ダイキチはダイキチだよ」ときて、「前の時もだっこしてあげればよかったね」。気がつくと、こどもっていつの間にか成長してしまうものです。使い古された言葉ですが、自分が親になり、子供に育てられていると言う感覚は、親にならなければ解らない感覚かもしれません。毎度毎度身につまされるアニメです。
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6話、わたしの木
今回は、ほのぼのとしたお話でした。自分の木と親その親、今回通じて、泣けるような話ではなかったのですが、家族の絆という、不確かなようで、確かなものを認識させられ、思わずほろりと涙がこぼれてしまいました。
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7話
前回が、家族というつながりについてのお話であったことに対比するように、今回のテーマは結婚。かれこれ結婚して15年になりますが、いまだに結婚とはという問いには答えられないです。春子を通じて語られる結婚はある意味事実であり、理想とはかけ離れている物であることは痛いくらいに分かります。これをどう乗り越えていくのか、難しいですが、再認識させられます。前回の話を見て、訳もなく親に電話してみましたが、今回は嫁にもう少し優しくしてみようかなと、再考させられました。
でも、娘と嫁の買い物が長いのは何とかして欲しいです。Cパート、同じようなことを息子をいつもしていますww
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8話
リンちゃん天使すぎる。ちくしょう今週も泣かされてしまったぜ。しかもマーヤに。そいえば結婚オメ。いろいろと文句を言いたくなる母親ですが、仕事を選んだオンナ。決して褒められた事ではないのですが、同情したくなってしまいました。
浴衣かわいいよ浴衣
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9話
本当にこのアニメは泣かせられるか、身につまされるかどちらかのアニメですね。今週は風邪引きの話、子供が風邪引くとものすごく不安になるのですが、コウキくんママの言葉はちょっとはっとさせられました。