ほったっる さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
王道バトルものでありながら、西尾維新作品の魅力が十二分に詰まった大作
毎月1話1時間、「大河アニメ」と銘打った珍しいアニメ。
それに従い、大きな話の流れはあるものの、1話完結型で話が進んで行きます。
内容としては
「刀を使わない剣士」と、それぞれある1つの能力に特化した12本の「変体刀」と呼ばれる刀を持った者たちの戦いを描く。(wiki引用)
全12話で構成されており、刀1本につき1話という形です。
剣士との戦いということで、基本的には王道バトルものですが、そこはやはり西尾維新作品、所々に小気味よく、時に難解な会話劇が散りばめられております。
キャラについても魅力的なキャラが多く、発する言葉の一字一句を聞き逃したくありません。
刀を使わないながら圧倒的な強さを誇るが、体の割には子供っぽい鑢七花。
奇策士を自称し、鋭い観察眼と明晰な頭脳を誇る一方でこちらもやはり子供じみたとがめ。
この2人をメインにしつつ
変体刀の持ち主の12名はもちろん
{netabare} かませにんぐん・・、あ、違う。{/netabare}真庭忍軍や否定姫、左右田右衛門左衛門、七花の姉の七実と魅力的な登場人物ばかりです
また登場する変体刀そのものも独特な性質をもっており、それ自体がキャラのようで登場が待ち遠しくもあります。
先述の通り、1話完結のバトルものと定義しても良いとは思いますが、話によってはまるまる1話予想外の展開となる話もあります。
特に3話の次回予告から4話の衝撃は今までにないものでした。
変体刀の所有者との出会いを経て、島育ちで世間知らずな七花が変化するさまも必見です。
その変化を見届けながら迎える最終回は、予想外の展開でもあり、感動的な最終回でもありました。
{netabare} 最後に七花が淡々と収集してきた11本の変体刀を破壊するさまは、今までの変体刀を集めてきたとがめとの思い出を乗り越えていくように感じられ、涙腺にきました。 {/netabare}
声優についてもすばらしい方々ばかりです。
某国の姫はもちろん、七花の声優さんもピッタリです。
最初は棒読み過ぎると思っていましたが、今となっては七花の声は彼じゃなければダメという気すらしています。
再放送のノイタミナ枠で視聴したので、新しいOPとEDのみしか知りませんが、どちらも良かったです。
OPでは大河アニメにふさわしい和ロックテイストの歌。
EDではバックのアニメにあうしんみりとした歌。
BGMも時にくすっとくるような場違いのものもあったような気がしましたが、逆にそれが良かったです。
作画は結構合わない人がいるようですが、戦闘シーンは圧巻です。
悪刀「鐚」の話しのときだけ作画がかなり雰囲気が異なっておりましたが、悪く聞こえるかもしれませんが、基本的には現在のアニメらしい絵だとは思います。
今までこのアニメを見ていなかった自分を否定するわー。
真庭鳳凰さん本当カッコいいよね。