ほほえみみ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
空にあこがれた人。ぬるい感想。
ジブリらしくない作品でした。
本当はジブリ、っていうか宮崎駿監督はこういう人なんだけど、今まで隠してて、この作品ですっごい自分を出したのかなーって感じる作品でした。
今までジブリって、わくわくして、楽しくて、元気になれたり、ちょっと切なくなったり。でもやっぱり楽しいエンターテイメント!って感じでしたが、これはつらい、重い、切ない、悲しい。たまにすがすがしい気分にもなりましたがそれは映像のおかげで話では私まっっっったくすがすがしくなりませんでした。
主人公の堀越二郎はいい意味でも悪い意味でもずっと子供、少年でした。彼の純粋さは飛行機に注がれ、結局周りは顧みず、そこにヒロインも惚れたのでしょうがもっとうまくやれば菜穂子はあんなことにはならなかったのかなあって思います。
少年時代の堀越二郎はものすごい可愛いです。敬語萌え・・・(´ω`*)
菜穂子は可愛くて、いい人でした。でもやっぱり最後まで生きててほしかったなあ。じゃなきゃ風立ちぬはこんなに切ない映画にならないからあれなんだろうけど・・・。
ちなみに菜穂子の麦わら帽子が売っていました。高いけど、可愛かった。いい、ほしい。
途中に出てくるカストルプさんが謎すぎて???。なんのために?出てきたん・・・?
本庄さんはイケメン枠でした。西島さんの声もまたいい・・・!素敵ィー!!!ちょっとタバコ買ってくっからよ!みたいな感じで嫁もらってくるわ!って言った時はまじびっくりした。そんな近所で買い物してくるわみたいなノリで言われても・・・。
上司の黒川さんは最初やなやつだったけど、後半はもう本当に本当に素敵な人だった。あんな上司に恵まれてよかったよ二郎。仲人をしてくれるシーンは菜穂子の次に黒川夫妻が本当に素敵だった。ずんずん歩く姿はトトロのメイちゃんみたいで可愛い。
映像、とくに風立ちぬってだけあって風が吹くシーンはどれも本当にキレイだった。思い出せば出すほど風が吹くシーンが頭に残っています。
田んぼの緑も、空も本当に綺麗!全体的に色は抑え目で、昔の日本だから建物も色鮮やかじゃないけど、だからこその美しさ。
音楽も、CMで散々流れてたからかすごい残っています。ユーミンの曲でまた泣ける・・・!!!
ジブリで号泣したのは初めてでした。
千代ちゃんが菜穂子さんの手紙読んで泣くところで私も号泣。もう切なくて苦しくて。どんな思いで菜穂子さんは山に帰ったのかなあって。それと引き換えに飛行機は飛んで、飛行機と菜穂子さんどっちが大切?飛行機を優先して何が残るのねえ!!!!ってすごい・・・なんかすごい切なくなりました。
夢と現実が交互に入っていて、場面展開についていけないって人の声をよく聞きました。人によって面白い、面白くないがきっぱり別れると思います。私は好き。でも何回も見れる映画じゃない・・・。
余韻がものすごいアニメでした。
今回のジブリ飯は、特筆してこれ!っていうのはなくて、たばこをすごいおいしそうにふかしていました。吸うと体の筋肉が弛緩してぐでーってなるのがなんかよかったです。たばこ嫌いだけど。
あとシベリア!すっごい甘そう・・・。でも寒い日にお茶とかと食べると美味しそうかなーって。でも甘そう。甘すぎそう。
それとカストルプさんが食べていた雑草・・・じゃなくてクレソン。私的にはあれが一番おいしそうだった。すっごい緑でもっさもっさばっくばっく食べてて美味しそうな雑そ・・・サラダでした。