ローズ さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
フリーと言えば、ポール・ロジャース(酷評注意)
七瀬遙(ななせ はるか)・橘真琴(たちばな まこと)・葉月渚(はづき なぎさ)・松岡凛(まつおか りん)の4人は小学生の時に同じスイミングスクールに通い、メドレーリレーで賞を取っていた。
凛は海外留学、スイミングスクールは閉鎖されたため、遙は水と馴染むような生活をしていたが競泳からは離れていた。
岩鳶高校に新入生として来た渚からスイミングスクールが壊されると聞き、凛を除いた3人でリレーによって獲得したトロフィーを掘り起こす事となる。
その廃墟のようなスイミングスクールで凛と再開したのだが、凛と遙が競泳勝負する事となる約束をする。
岩鳶高校には水泳部が無かったため、仲間を集めて水泳部を作る事となった。
荒れ果てたプールを水泳部で改修する事となったのですが……
普通の職人さんが数人がかりでも数カ月かかりそうな作業を短期間で終わらせて新しいプールが完成。
ご都合主義なのは重々承知していますが、自分はツッコミを入れてしまいました。
プールを改修したメンバーの将来の進路先は工業関係が天職だと思いますw
競泳のフォームや水しぶきなど、さすが京アニ制作といったところです。
(作画の問題点は歯がギザギザになるところかな^^;)
ただし、肝心のストーリーが……
旧知の4人の友情を確かめ合う事が最終的な話の目的なのでしょうが、色々と破綻しているところが見られます。
遙はフリー(自由形)にこだわりますが、何も説明がありません。
何故、フリーにこだわるのか理由が必要だと思うのですが、「俺はフリーだから。」の1点張り。
ただ水遊びがしたいのであれば、他の競泳選手に失礼です。
意固地ではありませんが、理由を説明せずにここまでこだわるのはオカシイです。
自分は禅問答のような印象を持ってしまいました。
バタフライでしか泳げない初心者がいるのもオカシイです。
メドレーリレーに合わせるために仕方が無いのでしょうが、さすがにやり過ぎです。
水泳初心者はビート板を使ったバタ足あたりからですよね?^^;
不正をして水泳大会を失格処分になったのに口頭注意だけ。
これもご都合主義。
普通なら一定期間部活動停止や、最悪の場合、水泳部解散となるでしょう。
ストーリーの本筋と関係ない所はどうでもいいのか?と疑ってしまいます。
女性目線による競泳選手の筋肉ゴリ推し。
視聴者側の女性がカッコいい男性にウットリするのは理解できますが、作中の女性(水泳部マネージャー)も筋肉フェチ。
せめて作中だけでも普通の視点を持った人物にしてもらいたかったです。
競泳選手の筋肉推しのイメージが強くて頭に残って、本来の目的である4人の友情を確認する事が台無しになってしまったのが残念です。
男性の筋肉が好きな一部マニアの人向けだったのかな^^;
簡単に言うとストリー破綻の筋肉フェチ作品。
天下の京都アニメーションでもストーリーがダメな作品は駄作になってしまう一例となった作品でした。