ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
5月1日はメーデー……すいません><
まきますか まきませんか
桜田ジュンが中学生の時に送られてきた封筒の中に入っていた選択肢の書かれていた選択肢。
前作までのジュンは”まきますか”を選んだジュンだったが、今回の主人公のジュンは”まきませんか”を選んだ方のジュンだった。
本来なら交わる事の無かったローゼンメイデンの世界であったが、
雪華綺晶(きらきしょう)によって他のドールが動けない状態になってしまったために、
真紅は まかなかった世界のジュンの元へレプリカを送り仮の姿で元の世界を正常に戻そうと動き出すのであった。
今回のポイントは時間と考え方だと思います。
まかなかった世界のジュンは すでに大学生まで成長していますが、中学生の時のトラウマを引きずっていて周囲の人物と馴染めていませんでした。
まいた世界のジュンが真紅達と出会う前と同じ思考回路です。
まいた世界のジュンは中学生、まかなかった世界のジュンは大学生。
年齢差がありますが、大学生のジュンは人に接する考え方がハッキリ言って卑屈です。
同じ大学の学生やバイト先の店長を見下し、自分だけの世界に引き籠っています。
しかし、まかなかった世界のジュンは真紅と出会う事によって変化します。
仮の真紅を完成させて真紅の言う事に従っていく生活が続いていくと、
だんだん周りの人間、特にバイト仲間の斉藤さんを相手に会話をするようになり斉藤の所属する演劇集団に誘われる事になります。
今までの自分だけの世界から社会へと踏み出すキッカケを真紅が作ったのだと思います。
年齢に関係なく、自分が変わろうと思った時から自分を変える事ができるというメッセージなのではないでしょうか。
まあ悪い方へと変わる人もいると思いますが^^;
前作までいがみ合っていた真紅と水銀燈が本作品では雪華綺晶と対抗するために共闘する事となります。
大学生のジュンの部屋での初対面からある程度いい感じの距離を保つまでは毎度の感じでしたが^^;
真紅は自分のやり方でアリスゲームに決着をつけるため、水銀燈はマスターを取り戻すためと目的は違いますが雪華綺晶と戦うにはお互いの力が必要なのでしょう。
一応、ローゼンメイデン(人形)の出番は全員あるのですが、メインは真紅と水銀燈です。
雪華綺晶との戦いに翠星石や蒼星石が加わりますが、出番が少ないです。
金糸雀は まいた世界のジュンのために情報を集める活動をしていますが、雛苺の出番が……><
全てのドールを愛でる事はできないです。
色々なドールの活躍が観たい人は復習を兼て前作までの『ローゼンメイデン』シリーズをチェックして下さい^^
自分はジュンが周りの人から必要とされ、その期待に応える為に努力していくロールプレイングゲームのような見方をしていました。
ドールが戦うアリスゲームを主眼にするかジュンの成長を観る事を主眼にするかは人それぞれ違うと思います。
ドールの行動を楽しく観たかったのですが、今回はお預けかな?^^;
どのような内容の作品なのかは視聴者側の受け止め方次第。
「百聞は一見にしかず」という言葉もあるので、視聴後に自分で決めて下さい^^
あなたは……
まきますか まきませんか