くし さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何度も涙を誘ってしまって。それは…、わかんないってばよ!
幼い頃、とても可愛い純粋無垢な少女、めんまは言った
「あのね、じんたん。おねがいがあるの。」
当時、仲の良い幼なじみの6人は「超平和パスターズ」と名乗り、秘密基地に集まって遊び楽しい日々を送っていた。そして、じんたんは誰よりも何でも一番できるリーダー格な存在だった。
この6人たちは幼いながらも恋の絡む関係を披露し、お互いをけん制しあった。
そんな折、その中の一人めんまはお願いを告げぬ間に事故で死んだ。
そして年数は経ち高校生の年頃になる。幼い頃仲の良い友達もしだいに関係が薄れてくると心の疏通ができない。それぞれ5人が背負い込んだわだかまりから疎遠になる。
仁太(じんたん)は高校受験に失敗し引きこもりになったのだが、そんな中で死んだはずのめんまが幻想か幽霊かはわからないが仁太の前に現れた。仁太だけにしかめんまは見えない。他の人には気配も解らない。
めんまはじんたんに言った。
「たぶん、お願いを叶えてほしいんだと思うよ!」
「お願い…うーん、それは…、わかんないってばよ!」
じんたんは昔は何でも1番でカッコいい男の子、あの頃の方が何だって出来たような気がする。しかし今は引きこもり。
めんまは「それって、めんまが叶えてほしいお願いかもしれないよ」と、じんたんに弄する謎掛けでじんたんを刺激し、じんたんは徐々にそれに応えようとする。ばらばらになった5人は少しずつ寄って来る事に…
この話はユニークだがとても切ない作品で、死んだはずのめんまはあどけない純粋な魅力的な少女。これに因果する疎遠になった5人の葛藤物語。めんまが現れたわけとは…。物語は悲しい涙でなく、楽しいが切ない涙を誘い心が熱くなる。そんな場面がいくつも登場して感動は想像を絶するぐらい心に残る。
めんまはいつも笑顔で、
「けんかしちゃだめです。超平和バスターズはいつも仲良しです。」
「めんまが死んじゃっても、みんなにはずっとずっと仲良しでいてほしいから」
5人はめんまのために一生懸命に行動する。その方法はあり得ないけどその前向きさは応援したくなる。
最後、5人の仲間達はめんまに告げた
「俺も大好きだぜ、めんま」
「私も大好きよ」
「めんま大好き」
「俺も勿論大好きだ」
「願い叶えてくれてありがとうな。大好きだめんま」
「めんまはやっぱり笑った」そして…。
もう、何度も涙を誘ってしまって…
とても素晴しい作品でした。お気に入りな作品になるのは間違いありません!