Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
映像化不可能と言われた空前絶後のストーリー・・・神の力を手にした人類を待ち受けるのは果たして・・・
この作品は、貴志祐介さん原作のサイエンス・ファンタジーのジャンルに類するものです。
2008年に第29回日本SF大賞受賞を受賞した作品でもあります(wiki)より。
映像化不可能と言われた作品が映像化されたらどうなるのか・・・?
これが私の視聴のきっかけでした。
視聴してみると、独特の世界観の中に奥深いストーリーが脈々と流れています。
主人公達の成長に合わせて3部に分かれているのですが、序盤は静か・・・そして中盤から終盤にかけて、ストーリーが一気に盛り上がっていきます。
作品の持つ大きな流れの力に身を任せながら視聴できる作品・・・そんな感じです^^;
そして、奥深いストーリーをより際立たせるための作画は、細部の至るところまで緻密に描かれています。アニメーション制作は、A-1 Picturesさんだったのですが、作り手の気合を感じずにはいられませんでした^^
そのようなこの作品の舞台は、1000年後の日本です。人々は皆「呪力」と呼ばれる超能力を持っているのですが、その力でお互いを傷つけあう事無く平和に暮らしています。
本作品の主人公である渡辺早季(わたなべ さき)も同様です。
12歳で呪力が発動した彼女は、他の人と一緒に「全人学級」で呪力の勉強を行なっていました。
全人学級では班行動を取る事が多く、彼女の所属する1班は昔からの友達である朝比奈 覚(あさひな さとる)、青沼 瞬(あおぬま しゅん)、秋月 真理亜(あきづき まりあ)、伊東 守(いとう まもる)と、天野 麗子(あまの れいこ)の7人で構成されていました。
そして、夏季キャンプに天野麗子を除く6人で行った際、触れてはいけないモノに触れてしまい・・・物語が大きく動き出します。
触れてはいけないモノとは・・・?
それを知ってしまったらどうなるの・・・?
作品の演出なのですが、物語の所々で感じる違和感の先には・・・?
ここで上げた疑問は作品全体の中のほんの一部です。
想像を遥かに凌駕する、物凄く壮大な物語が待ち受けていました。
1班の周りで色々な出来事が起こるのですが、それらに対峙する際の心理もしっかり描写されています。これに加え、緻密な作画と豪華CV陣の熱演も相まって・・・私はすっかり圧倒されてしまいました^^;
特に主人公を演じた種田梨沙さんは、この作品が初主演との事ですが、それを感じさせない演技だったと思います。
種田さん・・・良かったですよ♪
この作品を視聴する上でしっかり見ておきたいのは、もちろん1班の皆んなからは目は離せないのですが「バケネズミ」という生物です。普段はバケネズミを人々が使役しているのですが、言葉が話せて思考を持つ彼らは重要な存在でした^^
主題歌は、前期と後期の2曲ありましたが、どちらもこの作品の特徴をよく捉えている曲だと思います。
曲調も私好みでした^^;
前期:割れたリンゴ:渡辺早季(種田梨沙)
後期:雪に咲く花:秋月真理亜(花澤香菜)
2クール25話で構成されたこの作品は、見どころ盛り沢山である上、見応えも十分だと思います。
でも、ストーリーが多少難解でした。前知識無しでいきなり視聴したので色々と見逃した部分もあったかと思います。それでも、この作品の発するメッセージには考えさせられましたし、視聴して良かったと思える作品でした。
・・・というより、視聴が終わったばかりですが、今すぐにでももう一回視聴したいと思える作品です。
もう一回視聴して同じような感動が得られたら・・・お気に入りの棚の前でまた悩む事になりそうです^^;