こたろう さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ありがとう、なので。
アニメオリジナルの第2期。
ジャンルとしては日常系に近い?といえるでしょうか。
高校生の主人公が、日々の暮らしの中で、友人と交友したり学校生活や地域の行事に参加したり。
内容としては、それだけです。
それだけの中に、喜び、感謝、感動、そんなものを見出すハートフル作品。
サトジュン監督らしい、温かさに満ちています。
先ず最初にお断りしておきますが、たぶん冷静にレビューできてません^^;
おそらく、ここ最近では一番泣きながら観た作品。
主人公ではなく、主人公の亡き父親に感情移入していた為に、事あるごとに嬉し涙やら何やらが噴出してきて頭がグチャグチャの状態で観ていました。
もうね、これは私らの年代には反則。
あ、思い出すとまた涙が^^;
1期では、主人公を含む4人の少女達の1年間のお話でした。
自身のやりたいこと、進むべき道、そんな事に悩む娘達のほんのちょっぴりの成長物語。
で、この2期ですが、その1年を経た主人公の、次の一年間の物語となっています。
サブタイである”もあぐれっしぶ”=More aggressive=もっと積極的に!
その決意のもと行動に出るお話です。
写真部を作り、その活動のなかで様々な人と関わっていく物語ですが、事件も大きなイベントもありません。
一人の不器用で消極的だった少女が、写真を通じて色々と感じたりした事を連ねているだけのストーリー。
つまんないと思う人には、とことん面白味がないかもしれませんね。
父親の遺品であるカメラを手にした娘が、写真撮影を通じて、父親が生前に遺した軌跡や家族への想いの足跡を辿っていく。
いってしまえば、それがストーリーの根幹になっています。
若くて未熟ながらも、懸命に何かに向かっていく娘の姿に一喜一憂。
そして、その過程で父親の事を知り、注がれた愛情と想いを確かに感じ取っていく。
しかも、泣き顔は見せず前向きに、”もあぐれっしぶ”に。
そういうシチュエーションとエピソードだけで涙腺爆発状態でした。
ひたすら嬉しい。そんな涙がでてきます。
父親の死を乗り越え、あまつさえその父の思い出を悲しみではなく成長の糧として我が子が受取っていく。
それも、彼女達を支えてくれる多くの大人達がいて、共に悩み喜びを分ち合う人達もたくさん居てくれる。
幼い娘を遺し逝ってしまった父親にとって、これ以上ない喜び。
毎回毎回、心を震わせて観ずにはいられませんでした。もうね、ホントこれは反則。
作画がどうのストーリー構成がこうの、と、いつものような理屈をこねる気にもなりません。
感情の垂れ流しで、レビューになってませんが、御勘弁を^^;
EDテーマは「ありがとう」
父と幼い頃の娘を描いたEDは何度みても泣けてきます。
もう、曲聴いただけで脊髄反射で涙がでそうです・・・・
たまゆらは、たくさんの「ありがとう」に溢れてる素敵な作品。
個人的には、そう評しています。
この娘の友達でいてくれて、ありがとう
この娘達を見守ってくれて、ありがとう
そして、私達の娘に産まれてきてくれて、ありがとう