jethro さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ただの雑談アニメと思うなかれ
青春とか若さとか
そんな事真面目に考えた記憶は、そういえば無いかな
むしろ、何も考えずに気が付いたら過ぎ去ってしまっている
そんな無形のものと考えるのが正しいかも
世間では、勉強とか、先生、クラスの友達、学内行事・・・初恋なんかもそうかな
青春のキーワードはわりと学校を中心に
語られることが多いのではないかと思います。
実は「GJ部」では、そのどれも扱っていません
部活動のように見えますがその実態は、とても部活と呼べるものではなく
また、学園ものと言いつつ学校としてのシチェーションは何一つ語られません
そして、そのほとんどは学内にある設定の部室のみで
登場人物たちは、そこはかとない由無し事(雑談)を語るだけの
ワンシチェーションドラマです。
とはいっても、どこからどう見ても学園ものなのです。
この不思議さ
だって、話している内容には微塵も学校に関する話題は出てこないし、
勉強の話題もない、クラスの話も先生の話も本当に無いんです。
確かに制服は着てますが・・・
これはただ事ではありません
いわゆる、学校らしい要素をほとんど排除しているのに学園ものって・・・
なんだよGJ(グッショブ)って・・・(笑
突き詰めて難しく考えてしまったら
妙な考えに陥ってしまいましたが
本作はそんな小難しい作品ではありません
メチャメチャノリの軽い学園コメディで
ホントに面白いです。
で、ほんとによく考えられた構成です。
登場人物たちは、ちょうどこの年代を代表するような要素が
丁寧に振り分けられており
唯一の男子生徒である四ノ宮くんは
そうは見えませんが、物語の進行役となっています。
四ノ宮くんの「ゆるいツッコミ」
これが麻薬のような中毒性となってグイグイと笑いのツボを押しまくります。
思いもよらぬ感動の最終回を迎えたとき
「ああ、青春ってこんなんだったのかも」とポロリ涙を流してしまうかも
学園ドラマから学園要素を無くしたら
こんなくだらないものしか残ってなくて
でも、こんなくだらないものに大きな価値がある
思わず「グッジョブ(よくやった)」と親指、立ててしまうハズ
雑談、見くびるなかれ
良作です。
是非ご覧いただきたい作品です。
蛇足
OPメッチャ好きです。冒頭の歩く背中最高です。