鷺ノ宮朔太郎 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間とはなにか
最初はどういう話になるのかよくわかりませんでした。けれど、見ていくうちに、物語の根底にある深いテーマが見えてきます。
パソコンという人型のアンドロイドの家電製品が登場する物語です。その交流を描く、わりと良いお話です。
意識、感情を持って反応を構成しているのか。ただ、プログラムされたデータにしたがって反応を構成しているだけなのか。人間と、人間が作った「人間のようなもの」との間にある違いは何か。そして、その関係はどうあるべきか。そのような問いかけは、この作品にかぎらず、サイエンス・フィクションの世界では昔からよく立てられてきた問題です。クオリアの有無、哲学的ゾンビという言葉を思い出します。
人間関係とは何か。誰かと一緒にいて、それを感じているその心は何なのか。一緒にいるとは、誰かを好きになるとは、人間とは、そもそも何なのか。そういう根底的な問題を考えさせてくれる物語だと思います。
すもも、かわいいです。